日本人DJがアメリカ入国拒否! 出演アーティストが就労ビザを取得せず、出演キャンセルとなる事態に
今月17日、アメリカ・シカゴのオヘア国際空港にて、日本人DJ4名が入国を拒否され、翌日の夕方には日本へ帰国するといった事態が発生していた。
今回入国拒否された4名は、その多くがTwitterのフォロワー数1万5,000人以上を数え日本国内で複数の音楽作品をリリースするなど活躍しているDJだが、入国拒否となった結果、現地時間5月18日22時より開催予定だった現地イベントには出演できず、帰国を余儀なくされたというわけである。
今回の入国拒否について、そのうちの1人であるkorsk氏はTwitter(@S2TB_korsk)に、「入国してないのに帰国することになりそうwww」(原文ママ)と記述、その内容へのリプライとして「入国審査でごちゃごちゃありましてマイッタナー」(原文ママ)とした。
翌日には、千葉・成田市より「ただいまハポン」というツイートが見受けられ、即日帰国していたことがうかがえる。
また、同イベントに出演予定であったKO3氏(@KO3_untitled)も「マジでクソ」「アメリカ行って食べたご飯機内食だけでワロタ」「唯一とったアメリカの写真です」(いずれも原文ママ)とツイートしており、悲惨な状況を物語っている。
アメリカをはじめ各国におけるイベント興業に詳しいイベントコーディネート会社の担当者・A氏は以下のように語る。
「まずアメリカへの入国の際には、ほぼすべての日本人が、何泊か、どこに滞在するのか、などの質問を入国審査官から問われます。中には日本人からするとずいぶんフランクに感じ取れる入国審査官もいて、有名な遊園地へ行くと答えた際に、一人で行くのか? 恋人と行くのか? 何時間滞在して、その後はどういうスケジュールなのか? など、だいぶしつこく質問されるケースもあったようです。おそらくですが、今回入国拒否となったDJの方々は、就労ビザを取得せずに現地で開催される有料イベントに出演し、DJとしてパフォーマンスを行うというスケジュールとなっていたことが、入国拒否の原因となったのではないでしょうか。」
それでは、有名人やアーティストではなく、一般の旅行者でもアメリカ入国の際に入国拒否されるケースはあるのであろうか? 前述のA氏は次のように語る。
「そもそもアメリカへの入国には、入国のためのビザもしくはESTAと呼ばれる電子渡航認証を事前に取得しておく必要があります。ESTAとは、アメリカ国内における90日間のビザ無し滞在を可能にするものであり、観光目的のみならず、現地企業との打ち合わせ程度を行う場合などの商用目的で渡航する際にも利用することができます。一方、アメリカ国内で収入を得る活動を行う場合(就労や出演等を含む)はほとんどの場合においてビザが必要となり、ESTAでの入国の場合は原則として行うことができません。一般の旅行者の場合は現地で収入を得る活動をする可能性は低いと言えますので、それが理由となり入国拒否される可能性もまた低いと言えるでしょう。いずれにせよ、もし英語にそれほど自信がなくても、入国審査官へ渡航目的、滞在日数などを明確に伝え、入国審査官から聞かれたことには誠実に回答することが重要です。ただしあくまでESTAは事前申請の渡航認証であり、入国可否の判断については入国審査官個人の判断に委ねられていますので、そのため、アメリカ国内で収入を得る活動を行う可能性があると見なされれば入国拒否される場合は十分ありえます」
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