日大アメフト部問題でも独走した「週刊文春」のスクープ力! 内田前監督の“自供テープ”も……
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
ところで、文藝春秋のお家騒動は、大山鳴動して鼠一匹で終わったようである。聞いた話だが、松井社長は会長にはならなかったが、松井社長が示した人事案が概ね通ったようである。どうやら事務系の人間が社長に就くようだが、出版社で編集経験がない社長というのは珍しいのではないか。
日本ではほとんど報じられなかったが、英国ロンドン在住の野村ホールディングスの現地法人「ノムラ・インターナショナル」の幹部だった荻原岳彦(40)に、ロンドンの裁判所が禁固11年という重い判決を下したと、新潮が報じている。
荻原は、2013年9月13日から4日間、自分のアパートに知人のCA(キャビンアテンダント)を監禁して、殴る蹴るの暴行を加えたうえ、レイプを繰り返していたという。
「しかも、CAをコントロールするための“服従リスト”なるものまで作成。それには“自分が寝る前に、セックスしたいか訊ねること”“先に寝ることは許されない”“朝食、昼食の用意をすること”などが記されていました」(ロンドン在住の日本人ジャーナリスト)
彼女は、体の傷を携帯で撮り、レイプされていた日付もメモして、監禁が解かれると、それを持って警察に駆け込んだそうである。
この荻原、開成高校から慶應を出ているが、高2の時、中学の同窓会で、いまハマっているのは、通学の電車で痴漢をすることだといい、うすら笑いを浮かべたと、同窓生が話している。生まれながらのレイプ体質だったようである。
歌手の西城秀樹が5月16日に亡くなった。私には「YOUNG MAN」のY.M.C.A.くらいしか印象にないが、享年63というのは若すぎる。
全身で歌い踊る姿は、どう見ても「元気印」人間だったように見えたが、40代後半から2度の脳梗塞を発症し、特に、2011年の2度目の脳梗塞は重く、リハビリも厳しいものだったようだが、週に4~5日、3時間のリハビリをやり続けた。
彼には、もう一度「YOUNG MAN」や「傷だらけのローラ」を歌って踊れるようになりたいという目標があり、最後のリハビリとなった4月25日も、いつも通り笑顔で帰っていったと、新潮でジャパンリハビリワークアウトの大明竜八総院長が話している。
だが、その晩意識を失い、病院に搬送されたが意識が戻らなかったという。
2001年に18歳年下の美紀夫人(45)と結婚し、3人の子どもがいる。
若い頃からトレーニングは欠かさなかったそうだが、一方で酒は飲み、たばこも1日3、4箱吸っていたそうである。
それに1984年には髄液が漏れて脳圧が下がる低髄液圧症候群という病気で入院し、一時は面会謝絶になるほどだったという。
それに糖尿病で、インシュリンで治療していた。コンサートで激しく動き、その後の打ち上げで爆食いすると、血糖値の上がり下がりの幅が大きくなりすぎるそうだ。
秀樹で忘れられないのは、私も好きだった12歳年上の十朱幸代と交際していることが話題になった時だった。私は激しく秀樹に嫉妬した。
新潮によれば、松田聖子がこっそり病院に見舞いにきたり、山口百恵からラブレターをもらったことがあったという。
4月14日、栃木県足利市で開かれた「同窓会コンサート」で5曲歌ったのが最後のステージになった。合掌。
フライデーから1本。人気俳優の三浦春馬(28)と、トップモデルの三吉彩花(21)の深夜のデート姿をとらえている。
バーで飲んで、2人は三浦のマンションへと消えたそうだ。これの見どころは、三吉の見事な美脚である。フライデーは「常人離れしたプロポーション」と書いているが、確かに、こんな女性が歩いていたら見とれてしまうだろう。一見の価値あり。
閑話休題。5月27日、競馬最大の祭典「ダービー」が東京競馬場で行われた。
皐月賞馬のエポカドーロが逃げて粘り、2冠馬かと思われたが、福永祐一が騎乗するワグネリアンが外から強襲してダービー馬の称号を勝ち取った。
福永の父親は、福永洋一といい、天才と謳われた名騎手であった。
1970年から9年連続でリーディングジョッキーになった。だが79年、祐一が2歳の時、落馬して重度の脳障害を負ってしまう。
たしか80年だったと記憶している。福永のリハビリ生活を私がいた婦人雑誌で取材したことがあった。
素晴らしい美人の奥さんに介護された、身体が麻痺して動けない話せない洋一の姿が、何ともいえなかった。
2度とターフには戻れない名騎手の周りで、走り回っていたのが幼い祐一だった。
あれから長い年月が経ち、母親が反対したにもかかわらず自分も騎手の道を選んだ祐一が、19度目の挑戦で、父親が果たせなかったダービージョッキーになった。
勝った瞬間、泣き暮れる祐一に、私ももらい泣きした。「親父はこの景色を見たかったんだろうな」。きついリハビリを長年やって、自分の生まれ故郷の「南国土佐を後にして」を口ずさめるようになったという父親に、息子はなんといったのだろう。
さて、他の新聞よりも朝日新聞が批判されることは多い。今月も新潮45が「朝日の論調ばかりが正義じゃない」という特集を組んでいる。
私は、長年朝日を読んできたが、朝日の論調が常に正義だとは思わないが、他紙ほど偏っていないとはいえるのではないか。
だがそうした朝日人の中にも、女性記者に無理やりキスをする輩がいると文春が報じている。
朝日の現役社員がこう告発している。
「財務省を担当する記者クラブ『財研』に所属し、福田次官問題も取材している女性記者のA子さんが最近、経済部の上司にセクハラをされたというのです」
A子が、3月下旬に経産省の前担当記者と現担当記者が集まった飲み会の席で、「歓送迎会の後、バーでBさんにキスされた」とこぼしたというのである。
その歓送迎会が開かれたのは3月20日。A子は幹事の一人で、二次会の後、そのBに誘われ2人でバーへ行ったという。
「そこで無理やりキスをされ、B氏はA子さんの自宅にまで上がりこもうとしてきたそうです」(朝日の中堅社員)
Bは、4月の人事で経済部次長から、社説も手掛ける論説委員に出世した40代後半の男で、部下の間では「パワハラ体質」としても知られていたというのだ。
A子からキス強要の件を聞いた同僚は、「会社に訴え出たほうがいい」と進言し、彼女は会社に話したという。
ところが、この件を聞きつけた丸山伸一経済部長が、なぜか「口外するな」とかん口令を敷いたというのである。
福田前財務省事務次官のセクハラ発言を厳しく批判していて、社内にはセクハラ防止規定があり、ハラスメント対応の専従チームを置いていると、「自社のセクハラ対策に胸を張っていた」(文春)朝日が、これでは安倍官邸と同じ「隠蔽体質」といわれても仕方なかろう。
当事者たちを取材すると、みな、広報に聞いてくれというだけ。ではその広報はというと、個別の案件については答えを控えるといいながら、「当事者の立場や心情に配慮し、保護を優先する観点から」質問に答えられない場合があることをご理解くださいと、何やら日大アメフト部の井上コーチのような答えを返してきたそうである。
Bのセクハラ行為を否定していないところを見ると、そうした事実はあったと考えていいのだろうが、朝日がこの対応とは情けない。
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