もうゴールデン・プライム帯での復活は無理!? 向井理がNHK土曜時代ドラマで“ひっそり”主演
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19日に放送開始したNHK土曜時代ドラマ『そろばん侍 風の市兵衛』(土曜午後6時5分~)で、向井理が主演を務めている。これまで、ゴールデン・プライム帯で主役を張ってきた男だけに、一抹のさびしさを禁じ得ない。
同ドラマの原作は、辻堂魁氏の小説『風の市兵衛』シリーズ(祥伝社文庫)で、全9話の3部構成。脚本は第1部が池端俊策氏、第2部が小松與志子氏、第3部は森岡利行氏が担当している。
清貧を旨とする無欲の侍・市兵衛(向井)が、得意のそろばんで武家、大店などさまざまな家を渡り、風のようにしなやかな剣で悪を退治していく新感覚時代劇だ。
向井は『ハングリー!』(フジテレビ系)、『サマーレスキュー~天空の診療所~』(TBS系)、『S―最後の警官―』(同)、『遺産争族』(テレビ朝日系)などで主演を務め、クールなイメージで女性ファンをガッチリつかんでいた。
ところが、2014年12月、国仲涼子と結婚したあたりから、その人気に陰りが見え始めた。16年7月期の『神の舌を持つ男』(TBS系)では、堤幸彦氏の演出の下、“二枚目”のイメージをかなぐり捨てて、ふんどし姿を披露するなど、コメディドラマに挑戦したが、平均視聴率は5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と壮絶爆死を遂げた。同作は、同12月に映画化が強行されたものの、興行成績は予想通りかんばしくなかった。
その後、向井は地上波ドラマの主演オファーがパッタリ止まった。今年1月期には、吉岡里帆の連ドラ初主演作『きみが心に棲みついた』(同)で、異例の“悪役”に臨んで、周囲を驚かせたものだ。
今作『風の市兵衛』は、評価を下げてしまった『神の舌を持つ男』以来の連ドラ主演となるが、ほとんど注目されることがないNHK土曜時代ドラマとあって、その転落ぶりを如実に示す格好となってしまった。
「この枠は16年5月にスタートしましたが、おおむね若手にチャンスを与える場になっています。主演に起用されてきたのは、永山絢斗、武井咲、黒木華、黒島結菜らで、そこに向井が名を連ねるのは違和感があります」(テレビ誌関係者)
もはや、完全にゴールデン・プライム帯での主演から外されてしまった感のある向井。『きみが心に棲みついた』での悪役ぶりは意外に好評だっただけに、主役にこだわらず、新たな役どころを受け入れれば、“脇役”での復活もあると思われるのだが……。
(文=田中七男)
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