女子プロレス・浜田文子の入手先も……? 当局が注目する「覚せい剤メキシコルート」とは
#プロレス #覚せい剤 #逮捕
女子プロレスのスター選手、浜田文子が覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕されたが、その入手が「メキシコルート」だとすれば、取り調べはかなり厳しいものになるという話だ。
厚生労働省の元麻薬取締官によると「いま日本に入っている覚せい剤の大半が、中国、メキシコ、タイの3カ国から来ていて、中でもメキシコ製が急増中。現地の麻薬カルテルの最大の得意先アメリカへの密輸がトランプ政権になって阻まれ、行き先が日本に変更されている。これは当局がもっとも捜査に力を入れているポイント」だという。
所属団体WAVEから契約を解除された浜田容疑者は、メキシコで成功した数少ない日本人プロレスラーのグラン浜田を父に持つメキシコ生まれだ。本名アヤコ・バレンティーナ・ハマダ・ビジャレアル、37歳。プロレスデビューは日本だが、母国語はスぺイン語で、メキシコでの試合経験も豊富。昨年も現地の大手団体AAAで試合をこなし、興行ポスターにも掲載されたほどだった。
「現地に家もあるようで、メキシコに行った日本人レスラーが泊めてもらうこともあったと聞く」(プロレスライター)
セクシー写真集が発売されるなど人気選手だった浜田容疑者は、5月13日に大阪で試合を予定していたが、これをドタキャン。「4人の刃物を持った者に狙われている」などと不可解な言動をしていたことから関係者に通報され、警察の尿検査により陽性反応が出たという。
後日、本人は「違法な薬物を使用するという大変に大きな過ちを犯してしまいました」と容疑を認めたが、弁護士はメディアに対し、「依存性や常習性はまったくない」「かなりの事情があって思い詰められて過ちを犯してしまったのでは」とかばっていた。ただ、前出の元取締官は「ひどい被害妄想は初めての使用では出にくく、依存症に多い症状。そもそも、覚せい剤を必要とする事情など世の中に存在せず、あえてそんな話を持ち出すのは、他に隠したい事情があるのではと疑われてしまう」とした。
その事情が“メキシコルート”にあるのなら大問題だ。4月、トランプ大統領が「メキシコから大量の麻薬と不法移民を止める」と改めて宣言して国境の壁の必要性を訴えたほど、メキシコからの麻薬密輸は社会問題化しており、北朝鮮や台湾からの密輸に代わってメキシコ製が流入している日本も他人事ではない。
「20年前は北朝鮮からの海上ルートが主流だった覚せい剤ですが、取り締まりの強化で近年は北のルートはほぼ根絶され、代わって出てきたのがメキシコ製です。その手口は、機械や石材、食材などの輸入品に紛れ込ませるなど巧妙ですが、近年かなりの大型摘発がありました」(同)
13年にメキシコ人が鉄鉱石の輸入を装って持ち込まれた覚せい剤は約200億円相当の量で、翌年以降も石材やトラの置物、テキーラの瓶などに隠したものが摘発されている。これはメキシコから日本への輸出品が増加しつつあることとも関係ありそうだ。
「通常、覚せい剤の使用者は初犯なら有罪となっても言い渡される刑に執行猶予が付くことが大半ですが、万一にも密輸に関与していると話は別。先日の判決では関税法違反と併せて、主犯のメキシコ人に懲役22年の判決が出ていますからね」(同)
使用の罪にだけ問われている浜田容疑者が、まさか麻薬密輸にまで関わっていたとは思いたくないが、何しろメキシコに出入りしている注目人物だっただけに、当局はもちろん、世間の厳しい視線が注がれるのは仕方ないかもしれない。本人はプロレスを引退する可能性があるというが……。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)
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