少女マンガの仮面をかぶった昼ドラ!? 夫婦交換マンガ『ママレード・ボーイ』は男子には刺激が強すぎる!
#本 #マンガ #ザオリク的マンガ読み
■子どもたちの人生を無意識にもてあそぶ両親’s
本作品では、夫婦交換の結果、人間関係がややこしくなりすぎたため、小石川夫妻・松浦夫妻をひとまとめで両親’sと呼んでいます。この両親’s、一見するといい人たちに見えますが、やってることは随分と身勝手です。
両親’sの手前、ずっとお互いの気持を抑えていた光希と遊は、作品後半でとうとう正式なカップルとなるのですが、幸せムードの絶頂の中で、両親’sの隠されていた衝撃の過去が発覚し、2人の愛が引き裂かれる事態に陥ります。
隠しごとが多すぎて、子どもの人生をメチャクチャに狂わせてくれる、毒親ならぬ毒両親’s。子どもたちがこれでグレていないのは奇跡といえるでしょう。
■続編『ママレード・ボーイ little』で、さらに状況は複雑に
現在、集英社の少女マンガ誌「Cocohana」で連載中の「ママレード・ボーイ little」という続編があります。これは、『ママレード・ボーイ』の13年後が舞台で、タイトルからも想像できる通り、夫婦交換後の小石川家・松浦家にそれぞれ生まれた、朔(♂)と立夏(♀)という子どもたちの話。一つ屋根の下、きょうだい同然に育った男女が中学生になり、お互いに恋を意識し始める……という、血は争えない展開に。
さらに、名村と茗子の間に生まれた息子・名村碧も恋のライバルとして参戦してきて……という、もはや何がなんだか、それキンシン◯ーカンじゃないの? え、ギリギリセーフなの? みたいな、ややこしすぎる人間模様が繰り広げられます。
というわけで、「さわやかコーティングが施された昼ドラ」ともいえる少女マンガ『ママレード・ボーイ』をご紹介しました。少女マンガに免疫のない男子諸君は、あまりのあり得ない設定に打ちのめされるかもしれませんが、大ヒットする作品っていうのは、こういう他の追従を許さない突き抜けた部分があるものですよね。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん <http://ablackleaf.com/>)
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