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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > フジ系列局「御利益なし」の惨状

フジテレビ「営業利益プラス」報道も、系列局は「御利益なし」の惨状続く……

フジテレビ

 まだまだ下げ止まり感はなさそうだ。フジ・メディア・ホールディングスが10日、2018年度3月期の決算を発表、本業の収支となる営業利益が6期ぶりの増益(およそ4億5,600万円)で44億8,300万円に達したという。

 一方で番組制作費は76億円のコストカットを行い、スリム化を図った。発表会では、関係者から今後も節約を続ける意向が示されたというが、気になるのは視聴率がいまだ「下げ止まっていない」と発言したことだ。

 好調の日本テレビとの差は広がるばかりで、かといって制作費がカットされたままでは「いい番組が作れないのは当然のこと。簡素でパターン化させた番組しか製作できないのは目に見えている」(フジテレビ関係者)と厳しい声が聞かれる。

 今回の増益話も、系列の地方局は冷ややかな目で見ている。視聴率に関して地方では改善の兆しがあるとした点について、ある中堅系列地方局の編成マンは「まだまだ、フジテレビには足を引っ張られていますよ」と苦笑いする。

「例えば夕方の『プライムニュース イブニング』も話題性はあったが、それは出演者のスキャンダルの側面が大きく、視聴率に結びついていない。もともと同時間帯は他局よりも厳しい数字だったが、それをそのままローカルニュース枠に渡される格好が続いている。これを改善してもらわないとローカルだけ頑張ってもどうしようもない」(同)

 別の小規模系列局のスタッフも「いくらフジのバラエティ、ドラマの番宣をしても、そもそも見ている人口自体が減っている中、いくら煽っても一緒。スポンサーの獲得も相変わらず厳しいし、フジ系列というだけで敬遠される傾向は変わっていない。そうした構造的改革もやらないと今後も大きく改善されないのではないか」と明かす。

 まだまだ喜ぶには早いようだ。

最終更新:2018/05/17 21:00
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