自称“小野妹子の子孫”えのきさりなは「ショーンKの二の舞い」か? 怪しげな経歴のタレントを起用する番組側にも問題あり
#ショーンK
芸能界に定期的に現れるのが歴史上の人物の名前を出して、「○○の末裔」を自称するタレントだ。5月13日に放送されたTBS系『サンデー・ジャポン』では、「小野妹子の子孫」であるという女優のえのきさりなが出演し、パネラーたちからそのプロフィールをいじられる一幕があった。
えのきいわく、親戚の家に専門家から認定を受けた大きな家系図があり、それを根拠に「小野妹子の子孫」と主張しているとのこと。しかし、その家系図には小野妹子の名前が明確に書かれているわけでなく、「(文字が)薄れているんですよね、もう昔(の家系図)だから」とも話していた。
爆笑問題ら番組の出演者たちから疑いの目を向けられていたえのきさりなだが、確かに過去には「○○の末裔」と自称する怪しげなタレントもいた。たとえば、「武田信玄の末裔」だと主張していたモデルの武田アンリは、甲斐武田家の末裔からなる親睦団体「武田旧温会」から甲斐武田家との関係を否定されたことがあり、主張の信憑性は疑わしい。さらに、その後、武田アンリは2014年に万引きをして逮捕されるという、トホホな展開となった。
このような自称「○○の末裔」タレントについて、制作会社幹部はこう話す。
「やはりタレントさんは話題性があってナンボであり、そのためには分かりやすいキャッチフレーズが有効になります。だから『○○の末裔』という肩書は、確かに売り出すためには使えるんですよ。でも、本当に血のつながりがあるかどうかを調べるのは困難なので、タレントさんの言葉を信じるしかない。えのきさりなさんの『小野妹子の子孫』というのが“設定”なのかどうかは分かりませんが、少々“地雷臭”がするのは事実ですね」
虚偽のプロフィールで問題になったケースというと、2016年3月に学歴詐称を「週刊文春」(文藝春秋)に報じられ、レギュラー番組やメインキャスターとして出演する予定だった報道番組を降板することとなったショーンKが記憶に新しい。
「ショーンKの例は、完全に周囲のスタッフが本人の言葉を信じ切っていたがゆえに起きたことです。まさか嘘をついているとは思ってもいなかったというのが周囲の本音でしょうが、怪しげなプロフィールに疑いを持たなかった関係者の責任もあると思います」(同)
ショーンKのプロフィールの嘘は見抜けなかったとしても、「○○の末裔」は見るからに怪しいものだ。
「番組としては『○○の末裔』というプロフィールを“ネタ”として扱っているのかもしれませんが、昨今のコンプライアンス遵守の流れを考えると、ウソをついているかもしれない人を面白おかしく扱うというのも微妙なところですね。誰かを傷つけるものではないとしても、虚偽かもしれない経歴のタレントについては、起用する側にも問題があるといわざるをえません」(同)
ちなみに、前出のサンジャポでは、かつて「こりん星から来た」というキャラクター設定をしていた小倉優子がえのきさりなに対し、「本当に話だと思うんですけど、もしもウソだとしたら早めに白状をして、“設定”という形でやっていくのもアリです」とコメントしている。えのきさりなが「キャラだった」と言いはじめる日はそう遠くないかも?
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