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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 【高崎美佳】その数奇な運命
宍戸留美×小明×Voice Artist【声優 on FINDER!】vol.55

「セクハラ、ぜんっぜんされましたよ!」【高崎美佳】藤軍団からロック座、そして歌手へ……その数奇な運命

――着エロ時代のDVDは自分で普通に見返せますか?

高崎 うーん、見ろって言われたら見ますけど、見たくはない(笑)。ネットにアップされてると「消してくれよ!」と思いますね、もう捜しもしないですけど(笑)。

――お気持ちわかります……! ではでは、グラビア引退後はどうされてたんですか?

高崎 お芝居がやりたかったので、一瞬ですけど声優事務所に入ってたんですよ。知人に専門学校の先生をやっている人がいて、「お芝居したいなら声優に興味ない?」って誘ってもらって、養成所に入って、そこで勉強して事務所に所属して……三ツ矢雄二さんのところだったんですけど。

――超良いところじゃないですか!

高崎 そこでアニメ『はなかっぱ』のオーディションを受けて、もちろん落ちて(笑)。で、私が受けたももかっぱちゃんの役は留美さんになりました。

――おお、そんなところですれ違ってたんですね。声優の仕事はされましたか?

高崎 結局、全然できなかったですね。そもそもコネで入ったようなもんだから、真面目に訓練してきた子たちを見て「私のような素人が、なぜここに……」って落ち込み続けて……。お芝居も、ワークショップに参加したり公演に出たりしたんですけど、「こんなに辛いことがこの世にあるんだ!」って思いました。稽古中も人間性をボロクソに否定されることしか言われなかった。1年くらい頑張って「本当に向いていない」って実家に帰って、会社員になりましたよ。お芝居はもうやりたくないです(きっぱり)。

――清々しく懲りてますね! 就職中はどんなお仕事をされてたんですか?

高崎 コールセンターでハードウェアの説明してました。めちゃめちゃ仕事できたんですよ、私。でも、やっぱりつまらなくなっちゃって。少し田舎の方だったんですけど、地元の人と本当に話が合わないんですよ。みんな保守的で、少し変わったことをすると変に騒がれちゃうし。

――もしや、そんな環境で溜まった鬱憤が爆発してロック座のストリップデビューに至ったのでしょうか?

高崎 あはは! それは昔の事務所の社長からずっと「お芝居が好きならロック座に出てみなよ」って言われてたんです。その時は「どうせAVの人がやってるんでしょ~? 出たらAVやらされるんでしょ~?」って疑心暗鬼で断ってたんですけど、久しぶりに会った友達が「今ストリップにハマッてて、ロック座のお姐さんの追っかけをしている」って、すごい熱心なファンになっていて。それで私も「女の子が憧れる仕事なんだな」って興味を持って、観に行ってみたらすごく素敵で、「やります!」って(笑)。

――おお~。やってみてどうでしたか? 確か、一日でも早く入った人が「姐さん」になるんですよね。芸人さんみたいで人間関係が大変そうです。

高崎 めっちゃ大変です! でも、男性中心だった会社員時代より、ずっとやりやすいんですよ。姐さんたちはみんな同じ仕事をしていて隠し事もないし、10日でメンバーも変わるし、すごく楽しんでます。

――辞めたいと思うことはありますか?

高崎 最初の頃はもう何回も思いましたよ、辛すぎて! 浅草のロック座は一日に5回もステージがあって、他は4回、それからまた先生に振り付けを教わって、レッスンして、その連続で体力的に限界が……筋肉はつきましたけどね。あと、浅草の衣装は踊り子を引退した姐さんが作ってくれるんですけど、他の劇場では自分で買ったりするんですよ。それがまた高いので、踊り子はみんな貧乏です(笑)。

――あはは、好きじゃなきゃできないですね! ちなみに、そこから宍戸留美さんの歌唱オーディションに参加したきっかけはなんだったんですか?

高崎 もともとオタクで、小さい時から留美さんの仕事を見て育ってるんですよ。それでたまたま『KING OF PRISM by PrettyRhythm(キンプリ)』を見て「うん、いつ見ても良い」ってジーンとして、出演されている留美さんのTwitterを眺めていたら、オーディション情報が出てきて……「あ、留美さんに会えるかも」って応募しました。完全に邪な気持ちで(笑)。

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