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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『ブラックペアン』日曜劇場の功罪

嵐・二宮和也『ブラックペアン』13.1%と2ケタキープ……「面白くない話を面白く作る」日曜劇場の功罪

■ニノの可愛げにも、あざとさが……

 

 初回から、このドラマの最大の長所は“悪たれ外科医”渡海を演じるニノの可愛げだと再三申し上げてきましたが、今回は可愛げアピールにあざとさが見え始めました。新人ナース・美和(葵わかな)に茶碗いっぱいの白飯を差し出して「食う?」とか言って、2人で卵かけごはんを食するくだりなど、げんなりしてしまいます。

 あくまで「人ならざる残酷な極悪人(だけど絶対的なヒーロー)」を猫背童顔短躯のニノが演じるからこそカワイイのであり、「愛嬌抜群だけどチョイ悪」くらいだとギャップが出ず、急激に安っぽくなってしまいます。前半にキメ台詞っぽい感じで出てきた「使えないんだったらくださいよ、ブラックペアン」という一言も、変にカッコイイだけで意味がわからないし。

 結局のところ、この『ブラックペアン』というドラマの画面から伝わってくるのは、大仰な演出とBGMで視聴者を誤魔化してやろう、どうだ感動しているような気がするだろう、最新の医療とか適当に言っとけば見てる奴はわからんだろう、という制作側の傲慢ともいえる態度です。でも、それでもいいんです。もっとちゃんと誤魔化してほしい、もっとすっきり感動しているような気にさせてほしい。そのためには、もうちょいシナリオしっかりしてくださいよ、ということです。

 次回はでっかい手術ロボットと『陸王』で血涙を搾った音尾琢真くんが出るそうですので、第3話のようにテンション高めでお願いいたします。もう「ブラックペアンをめぐる因縁」とかには、あんまし興味なくなっちゃった。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2018/05/14 20:00
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