眞子さま&小室圭さんに固執する「週刊新潮」に名物編集長が疑問符「巻頭でやる必要があるのか」
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の第1位は、久しぶりに現代の特集。これは今の日本が抱える大問題である。嫌中国というような感情論ではなく、早急に、政府が手を付けないと大変なことになる。
日本の医療費は膨らみ続けているが、その医療費を中国人が「食い物にしている」と現代が報じたのだ。
日本語が全く話せない70代の中国人の患者が、息子と来院し、脳動脈瘤の手術をした。
本来なら100万から200万円はかかるのに、件の患者は健康保険証をもっていたため、高額療養費制度を使って、自己負担は8万円程度だったという。
この患者は、日本で働いていたのでも、留学していたわけでもない。
こうしたことが大量に行われているとすれば、日本の医療費の構造を根本から見直さなくてはいけないはずだ。
どうしてこうしたことが起きるのか。法務省によれば、17年6月時点で、日本の在留外国人の総数は247万人。
そのうち中国人は71万人になる。東京23区内でもっとも外国人が多いのは新宿区で、国民健康保険に加入している人は10万3,782人で、外国人は2万5,326人。
4人に1人が外国人なのだ。もちろん正規に就職している外国人労働者もいる。
だが、例えば、留学ビザを取得すれば、以前は1年間の在留が条件だったが、12年から3カ月に短縮され、資格を持つと国保に加入する義務がある。
これなら、日本で日本語を学びたいといって申請すれば70歳でも80歳でも、取得することができるのだ。
新宿の住民がよく利用する国立国際医療センターは、明らかに観光なのに保険証を持っている「不整合」なケースが年間少なくても140件ほどあるという。
C型肝炎や肺がんの高価な治療薬でも、医療費助成制度を使えば、月額2万円が上限になる。
また、日本で事業をするといって3カ月在留すれば、国保に入ることができる。
資本金500万円以上の会社を設立しなければならないが、500万円を一時的に借りて、ビザ申請のためのペーパーカンパニーを立ち上げれば、経営・管理ビザがもらえる。
中国にいる知人が病気になったら、その会社の社員にして就労ビザを取得させることもできる。
そうしたことを斡旋するブローカーも中国には多くいるそうだ。
厚労省は、偽装滞在の疑いがあれば、入国管理局に報告するよう、各自治体や医療機関に通達を出しているというが、そんなことで取り締まることはできないはずだ。
私は、嫌中国派ではないが、不法にビザを取得し、ただでさえ膨らみ続ける医療費を、中国人に使われるのは到底納得できない。
この報道をきっかけに、不正を排除するためにどうするのか、政府も役所もメディアも動くべきである。
【巻末付録】
小保方晴子が文春の巻頭カラー「原色美女図鑑」に出ている。撮影は篠山紀信。相変わらず「夢見る夢子さん」のような表情で、何を考えているのかわからない。
今回は『小保方晴子日記』(中央公論新社)を出したことがきっかけ。日記は寝る前に、「普通なら忘れたい出来事を一生懸命書いたのは、きっとこれを振り返る日が来ると信じたいから」だという。
自殺した笹井芳樹先端医療センター教授について、どう書いているのだろう。そこだけでも読んでみたい気がする。
ポストの袋とじ「日本マル秘ヌード写真館」が、意外といっては申し訳ないが、面白かった。明治時代でも、椅子に腰かけ大股開きして、ヘアの黒々と見えるヌードが多く出されていた。
今のヘア・ヌードが幼く見えてくる。現代の袋とじは「暴走する素人コスプレ『見られたい女子』の一考察」だが、見るべきものはない。今週は、ヌードではないが文春の小保方スクープ撮が一枚上で、ややポストが現代を上回ったという程度か。
もういい加減に、ヘア・ヌードグラビアを毎週やるのはやめたほうがいい。これでは部数増にも、部数減を食い止めるのにも役立ってはいない。最後に「ヘア・ヌードよさようなら」とでも銘打って、一冊丸ごとやって終わりにしたら。
(文=元木昌彦)
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