眞子さま&小室圭さんに固執する「週刊新潮」に名物編集長が疑問符「巻頭でやる必要があるのか」
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
では2月12日に起きた事実はどうだったのか。新潮で捜査関係者がこう話している。
「朝の番組を終えた山口は日中から、まずビールで喉を洗って酒を飲み始めました。それで被害女性に自分から連絡し、“部屋に来い”と誘ったのです。彼女はそもそも山口のことが好きではなかったんですが、仕方なくそれに従わざるを得なかった。ただ、“1人で行ったら絶対に強姦される”と危険な空気を察知して、知人の少女に頼み込み、何とか付いてきてもらうことにしたんです」
少し補足説明をすると、文春によれば、彼女はNHK・Eテレ『Rの法則』のR’s(アールズ)と呼ばれるメンバーの一人だった。
R’sは、街に出てリサーチし、それを基にスタジオでトークをする。十代のジャニーズJr.や女性タレントもいて、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音と交際していて、未成年飲食行為が発覚したほのかりんもいたし、AKBのメンバーも入っていたという。
彼らにとっては、11年のスタート時からMCを務める山口は絶大な権力者で、彼に逆らうと番組から降ろされるという恐怖感を抱いていたそうだ。
新潮を続けよう。2人は夜の8時前に山口のマンションに着いた。山口の部屋はお香の匂いで充満していた。山口は「なんで1人で来なかったんだ」と被害女性に詰め寄った。彼女たちには未成年にもかかわらず甘めの缶酎ハイなどを勧めたという。
酩酊してはいなかったが、気が触れているように異様なハイテンションで、アルコール以外の何かを服用していたのではないのかと、捜査関係者が語っている。
そうしているうちに、
「山口が被害女性に近づき、キスをしようとしたのです。彼女は嫌がって顔を背けるんだけど、その際、山口の唇が彼女の頬に触れた。それをきっかけに山口は顔面を舐めまわし、さらに腕や腰、胸に触り、ソファに押し倒そうとしました。その間、“やらせろ”とか卑猥な言葉を投げ続けエスカレートしていったから、強姦寸前でした」
すきを見てトイレに駆け込み、母親に連絡。山口も諦めたのか「ヤレないんなら帰れよ」といった。被害者は母親が来る間も恐怖で震えていたという。
それから母親と麻布署へ行き、舐められた顔面から山口の唾液を採取してDNA鑑定に回し、被害届が出され、警視庁の捜査1課マターになった。
その後、3月中旬から山口の聴取を始めた。酒に酔って覚えていないという山口に、2回目の聴取の時にポリグラフ(ウソ発見器)にかけ、被害者から採取されたDNAが山口のものだという事実を突きつけても、山口は否認し続けたという。
そこで警察は、このまま否認するなら身柄を取ると「逮捕」をにおわせると、相手がいっているならそうなんだと思うと、ようやく認めたそうである。
その際、警察は被害女性に、「ジャニーズ側には連絡しないほうがいい」といっていた。向こうがあれこれ妨害や圧力をかけてくる可能性があるからだという。
警察側も、ジャニーズ事務所の「やり口」は熟知していたようだ。
その後も知らん顔で仕事を続けていた山口だが、時々ふさぎ込むことがあり、マネジャーが質すと、この一件を告白した。それが4月16日だった。
4月20日に警視庁は強制わいせつ容疑で山口を書類送検したが、これには「厳重処分」という意見書が付されていたという。
これは弁護士の郷原信郎によると、「“起訴されて当然だ”と警察が判断しているという意味」だそうである。
その後、23日に被害者との間で和解が成立。翌24日に被害届が取り下げられたが、新潮によれば、「被害者側は金銭の受け取りを拒否している」そうだ。
文春によると、『Rの法則』という番組はもともとトラブルが多かったという。
スタジオの外では出演者たちによる未成年飲酒が常態化していた。さらに「番組では表向き出演者同士の連絡先交換は禁止」になっていたにもかかわらず、元R’sのメンバーだった女性が、「『Rの法則』のスタッフに言われて、山口さんと連絡先を交換した」と証言している。
NHKはこの番組の打ち切りを発表したが、こうした都合の悪い内情がさらに出てくるのを封じ込めたのではないのか。
私は前回でも書いたが、こうした酒癖、女癖の悪い山口を放置しておいたジャニーズ事務所側の管理監督責任が問われなければならないはずだ。
私は、現在も社長の座にいるジャニー喜多川(86)、その姉のメリー喜多川(91)にその責任はあると思うし、現に、マスコミ各社へ送ってきたFAXの文言の主体はジャニー喜多川社長である。
だが新潮も文春も、メリーの娘のジュリー景子副社長(51)に今回の責任があると指摘している。
ジュリーは近々社長になることが決まっているし、TOKIOは彼女が事務所を手伝うようになって、これだけは責任を持って育てると宣言していたグループだったそうである。
だがジュリーの思いとは逆に、湯水のようにカネをつぎ込んでもTOKIOは売れなかった。ようやく7年後にヒット曲を出したが、彼らの売り上げは大したことなく、ファンクラブ会員数も200万人以上といわれる嵐に比べ、10万人程度といわれているようだ。
だが、デビュー以来24年続けて紅白に出演している。それは、TOKIOを出さなければほかのグループも出さないと事務所側がいっていたからだ。
その手塩にかけたグループに起きた破廉恥スキャンダル。新潮によれば、彼女は被害者の所属事務所のトップに土下座せんばかりに謝罪したという。
だが、彼女が表に出て、テレビの前で謝罪することはなかった。TOKIOのメンバーが涙ながらに開いた会見にも姿を見せなかったそうだ。
ジュリー社長が実現すれば、事務所を辞めると宣言しているタレントは少なくないという。
今回のことでジャニーズ帝国の弱点が露呈してしまった。売れる美少年を発掘する「異能」を持った叔父と、辣腕経営者の母親が引退すれば、ジャニーズ事務所には七光りだけでやってきたジュリーしかいなくなるが、その能力に大きな疑問符が付いたのである。
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