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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 同人誌即売会にダミーサークル殺到

モラルも何もない……ダミーサークル殺到で『COMIC1☆13』評論ブースが悲惨な状況に

※イメージ画像

 島の半分近くが、ダミーサークル。参加者が次々とアップした写真のおかげで騒然とした、同人誌即売会『COMIC1☆13』。人気同人即売会に、いったい何が起こっているのか。

『COMIC1』は、2007年から、ほぼ年1回ペースでゴールデンウィーク中に開催されてきた同人誌即売会。同じく、ゴールデンウィークに開催される『SUPER COMIC CITY』が女性向け主体なのに対して『COMIC1』は男性向けが中心。冬コミと夏コミの間の男性向け同人誌の貴重な供給源となっている。

 今回の『COMIC1☆13』開催中から、参加者がネットで次々と拡散したのは、混雑する会場内とは裏腹の、一部スペースの惨状だ。

 なんと、評論・情報系同人サークルに割り当てられたスペースが、ほぼ無人の状況になっていたのである。

 そんな状況が発生したのには理由があり、出展予定で申し込みしたサークルの多くが、実態がなく、設置準備のために一般参加よりも早く入場できるサークルチケット目当ての「ダミーサークル」だったためだ。

 これを見て、多くの参加者からは驚きや憤りの声が上がっている。

「今回、急にSNSで注目を集めましたが、『COMIC1』では以前からチケット目当てのダミーサークルが多いんです。評論情報系が狙われるのは、サークルカットに絵を描く必要がないからですよ」(ある即売会関係者)

 なぜ『COMIC1』が狙われるかといえば、申し込み後に抽選がないからだという。初開催に比べると規模の大きくなった『COMIC1』だが、いまだ申し込めば必ず出展することができる。出展希望者が殺到するため抽選が行われるコミックマーケットとの違いはここだ。

「それでいて、男性向け同人誌の作家にはCOMIC1に合わせて新刊を発行する人も増えています。少々の出費があっても、欲しい本を必ず手に入れたいという欲望がモラルを駆逐してしまっているのでしょう……」(同)

 昨今、人気の出た同人誌はサークル側も再刊するなど、レアすぎて入手できないという事例は減っている。こんなことに労力を費やすよりも、後日、同人誌ショップで購入したほうが、よほどコストパフォーマンスもよいと思うのだが……。

 また、今回の『COMIC1』では、バイク置き場にヌードイラストがラッピングされた痛バイクを駐輪し、警備員らが駆けつけたことも話題に。

「このバイクも、以前からさまざまなイベントに出没しているんですよね……」(同)

 イベントへの熱量が上がると共に増える、どうしようもない人の出現は避けられないものか。
(文=特別取材班)

最終更新:2018/05/10 23:00
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