【南北首脳会談】激変! 韓国の意外な世論「金正恩委員長が“萌えキャラ”に」!?
#韓国
4月27日に行われた南北首脳会談と関連し、韓国で興味深い世論調査結果が出た。会談から3日後の30日に、韓国の公共放送局KBSが成人男女1,077人を対象に行った世論調査がそれだ。
同調査では、南北首脳会談以降、金正恩朝鮮労働党委員長に対する印象が変わったかどうかとの質問に対し、「とても肯定的に変わった」との回答が22.3%、「多少肯定的に変わった」との回答が57.7%を占めた。つまり、回答者の8割が金正恩委員長に対するイメージが良くなったと答えたのである。
南北首脳会談の影響力が伝わってくるデータだが、金正恩委員長の人気ぶりは、韓国人の生の声にも表れている。
韓国メディアの取材に応じた市民たちは、「これまでは独裁者のイメージが強かったが、普通の若い政治家だと見直した」「気難しい人間だと思っていたけれど、冗談を言っていたりして印象がガラリと変わった」などと話している。
また、ネット上の反応も大きく変わった。これまでは「極悪非道」「背徳的」「高度肥満」といったネガティブなワードが溢れていたが、南北首脳会談以降、こうした書き込みは見つかりづらくなっており、反対に「勇敢だ」「礼儀正しい」「健康が心配だ」といったワードが数多く綴られている。
指導者として一定の評価を得たことがうかがえるが、韓国人の中には、金正恩委員長に“萌える”人々も少なくない。
ネット上には、「見た目がかわいい!!」「両首脳が並んで歩くと(平昌五輪マスコットの)スホランとパンダビみたいだ」「金正恩オタクになっちゃった」といったコメントが並んでいる。また、韓国人が親しい間柄で呼び合うときのように、金正恩委員長の名前の後ろに「イ(i)」を付けて、「ウニ(uni)」と愛称で呼ぶファンも多い。その盛り上がりは、メディアも「“ウニかわいい”…イメージ変わった“金正恩”」(『アジア経済』)、「金正恩のオタクに?…金委員長“萌え化”騒動」(『メイル経済』)などと取り上げれているほどだ。
南北首脳会談を通じて韓国人が抱くイメージを一変させ、熱狂的なファンまで獲得した金正恩委員長。こうしたイメージアップの背景について、成均館大学・社会学部のク・ソンウ教授はこう分析している。
「メディアと政府が今回の南北首脳会談で、金正恩の人間的で親しげな部分を前面に押し出そうとした。デジタル世代は北朝鮮の首脳部による人権弾圧などの問題に疎いため、歪曲された感性的なイメージだけを受け取ったのだろう」
メディアと政府のイメージ戦略がハマった結果という主張だが、いずれにせよ、金正恩委員長に対して好感を抱く人々が急増しているのは事実だ。一部では「これまで金正恩委員長が行ってきた悪行を忘れることはできない」「金正恩委員長は本心が読めない人物。美化することは危険だ」「最悪の独裁者をかわいいと呼ぶなんてあり得ない」といった批判も上がっているが、はたして今後も、“金正恩ファン”の熱狂は続くか。
韓国では、この人気ぶりも北朝鮮との交渉材料に利用すべきとの声も上がっているだけに、今後の成り行きに注目したい。
(文=S-KOREA)
●参考記事
・金正恩氏が商業広告のモデルに!! 北朝鮮の核実験にも“平穏すぎる”韓国
http://s-korea.jp/archives/19853?zo=1
・CEOにモデル、BJまでこなす!! 韓国で話題沸騰中の“脱北美女”イ・ソユルがすごい!
http://s-korea.jp/archives/16642?zo=1
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