【南北首脳会談】話題の「平壌冷麺」が韓国でも大ブーム! 統一の“懸け橋”に?
#韓国
4月27日の南北首脳会談で、晩さん会のメイン料理として出された「平壌(ピョンヤン)冷麺」。
金正恩朝鮮労働党委員長が文在寅大統領のために「わざわざ平壌から持ってきた」と発言したことで話題を呼んだのだが、その「平壌冷麺」が今、韓国で大ブームとなっている。
そもそも、冷麺は北朝鮮が誇る料理の一つ。そば粉で作られる平壌地方の「平壌冷麺」と、ジャガイモのでんぷんで作られる咸興(ハムフン)地方の「咸興冷麺」の2種類に分けられる。現地では冬に食べるのが定番だそうだが、韓国では夏を代表する料理という認識で、人気を博してきた。
そんな中、首脳会談を見守った韓国市民の間で「私も平壌冷麺を食べたくなった」という声が続出。会談当日のランチタイムには冷麺専門店が大行列をなしたほどだった。中には40分待ちのお店もあったとか。
「江原道民日報」の取材に応じた冷麺店の従業員は、「お客さんが普段より20%ほど増えた。朝鮮半島の平和がうちの店にも伝わってくるようだ」と述べた。
コンビニでもインスタント冷麺の売上が急増した。韓国3大コンビニの1つ「GS25」では、4月27~29日のインスタント冷麺の売上が先週に比べて145.1%増加したという。関係者は「特別な販促イベントなしで売上が100%以上伸びるのはとても珍しい事だ」と言っていた。
特筆すべきは、平壌冷麺に最も大きく反応したのが20代だという点だ。大手カード会社「新韓カード」のデータ分析によると、4月27~29日の間、20代による平壌冷麺専門店の決済件数は、1年前に比べて99%増加している。30代と50代が60%、40代と60代がそれぞれ53%、40%ずつ増えたというから、20代の関心の高さは歴然だ。新韓カードの関係者は、「最も流行に敏感な世代だからこそ、このような結果が出たのでは」と語る。
もちろん多くの若者が利用するネットでも、平壌冷麺の話題で持ちきりだ。
SNSでは「わざわざ冷麺を持ってきたのを見ると、今回はいい予感がする。本当に統一しちゃうかもよ」「こうなると、平和の象徴はハトではなく平壌冷麺だ!」「北朝鮮が平壌冷麺を持ってきてくれたお礼に、我々はヤンニョム・チキンを差し上げようじゃないか」といった書き込みが寄せられている。また、平壌冷麺店の前にできた行列の中継や、金正恩委員長とデリバリースタッフの格好を合成したパロディ画像なども広まっている状況だ。これを受け、「Twitter」の韓国公式アカウントは面白い平壌冷麺関連のツイートを集めたモーメントを作成したりしている。
青瓦台(大統領府)公式ホームページの“国民請願コーナー”には、晩さん会で出された冷麺の仕入れ先である平壌の有名冷麺店「玉流館」の「ソウル直営店をオープンしてほしい」という請願まで登場。ただならぬ平壌冷麺ブームが巻き起こっていることは確かなようだ。
少し早めにやってきた冷麺の季節のように、朝鮮半島にも早く平和が訪れることを期待したい。
(文=S-KOREA)
●参考記事
・金正恩氏が商業広告のモデルに!! 北朝鮮の核実験にも“平穏すぎる”韓国
http://s-korea.jp/archives/19853?zo=1
・もっと北朝鮮を知ろう!! 韓国版ニコ生で「脱北BJ」たちが大活躍中
http://s-korea.jp/archives/10979?zo=1
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