『あなたには帰る家がある』ユースケサンタマリアの怪演で不倫ドラマがサスペンスホラーものに!?
#ドラマ #どらまっ子 #どらまっ子KOROちゃん #あなたには帰る家がある
■ついに真弓が覚醒!
いつも「まあいっか」と割り切る真弓ですが、今回はそうもいかず……。
最後の車の中で秀明に対し浮気を問い詰めるシーンでついに激怒し覚醒するんですが、その怒り方が尋常じゃなく、殺気を感じました。まあ、悩み続けてましたから、そうなるのもわかる。
また、BBQソースを車の中でぶちまけ、2人の服にかかるんですが、それがまるで血のように見えてくる。怖すぎです。おいしいBBQソースが凶器に……。これはいい演出だと思いました。
ただ、それまで離婚について真剣に考えるシーンが少なく、正直、真弓の心理経過がよくわからなかったです。あるといえば、母親に離婚について相談するシーンぐらい。とてもあっさりとしていて、真弓が突然キレる気分屋に見えて残念。そこをもっと深く追求してほしかったです。
■“普通じゃない”茄子田家がホラー過ぎる
茄子田の息子・慎吾もさらっと「家は普通じゃない」と言っていましたが、茄子田家は本当に怖いです。
今話で一番怖かったのが太郎です。前回までは太郎が勤める中学の修学旅行を担当する真弓に、横柄な態度をとっていたのですが、真弓が夫の浮気で悩んでいる、その夫が秀明と知り、優しく接するようになります。その際、不意にニヤリとした顔を見せるのですが、この瞬間が本当に怖い。さらに、バーベキューシーンで秀明を見て、ニヤッと笑うところも実に怖い。
また、「家庭を捨てるつもりはない」と断言していた綾子までもが、大胆な行動をとり始める始末。
この家族にかかわったことで、佐藤家は地獄へと突き落とされてしまいますが、ふとサイコホラー映画『スペル』のストーリーを思い出してしまいました。『スペル』も普通の銀行員が顧客の老婆にかかわったため、地獄を見るというサスペンスホラーな内容だったんですが、同ドラマも同じような印象を受け、単純な不倫ドラマとして見られず、段々と見るのがつらくなりました……。
次回からはコミカルな演出が減り、怖さがさらに増すよう。筆者のようにつらくなり、見るのを脱落者が続出しそうな予感が。視聴率が下がらないことを祈るばかりです。
■蛭子さんが突然登場するも……
真弓がタクシーで秀明を追いかけるシーンの際、運転手役でなんと、タレントの蛭子能収さんが登場しました。たった二言三言のセリフしかなかったんですが、突然の出演だったためにすごく印象に残りました! しかし、なぜに蛭子さんなんでしょうか? なにかのタイアップなのか……それとも、なにかの伏線になっているのか……。
蛭子さんといえば、愛妻家で有名で、「前妻と家中あらゆるところでヤッた」という、都市伝説的な話をラジオで聞いたことがありますが、真弓の崩壊していく家族との対比としての起用だったでしょうか? ん~。よくわかりません。
今回のような起用だと、ただ単に蛭子さんを使って笑いを取ろうとしか感じられません。さらにいうと、蛭子さんが出演したことで、秀明を追いかける真弓の不安や焦りが薄まってしまった感が否めません。
同ドラマに限らず、最近のドラマでは。人気タレントをたったワンシーンに使い豪華さを演出するという姑息な手段をとることが多くなっています。確かに、そのときだけは「すごい!」と視聴者の目を引くことができますが、後々になって「あのシーンって必要だった?」と疑問になるケースが多い。起用するのであれば、きちんと物語の伏線になるような役を与えてほしいものです。
次回、真弓と綾子がついに直接対決! 魔性の女・綾子の本性が明らかになるということで、ますます目が離せません。第4話の放送を楽しみに待ちましょう。
(どらまっ子KOROちゃん)
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