坂上忍、週レギュラー7本……「俳優出身司会者」が求められる理由とは?
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■プロデューサー感覚
関口宏と坂上の共通点はまだある。それは、番組を俯瞰するプロデューサー的目線だ。関口は、司会を務める『サンデーモーニング』(TBS系)が裏番組の『THE・サンデー』(日本テレビ系)に視聴率で迫られたとき、当時としては珍しかった女子大生キャスターを起用しようと提案、それが功を奏したと言われている。また1週間のニュースを振り返り、総ざらいするスタイルも関口発案だった。
一方の坂上は、番組のVTRチェックをする際、わかりづらい場合は直すよう注文をつけるという。さらに3月5日の『バイキング』で「番組作り」をライフワークである競艇にたとえ、「エンジンだ、ボートだ、選手の特性だとかっていうデータとか経験値があるわけじゃん。で自分の働いた金を張るわけじゃないですか。番組作りも、その枠の時間帯とかカラーとか裏番組とかっていうのをいろんな中で、みんなで『ああでもない、こうでもない』って話して、『じゃあ、今週は、これでベット!』みたいな」と語っている。
つまり彼は司会という肩書きを超え、番組作りにも積極的に関わっていることがうかがえる。また蛇足だが、坂上の時として物議を醸す発言も、関口と共通している。
■坂上の弱点
ここまで活躍しながらも、まだ体力を含めてトータルで余力はあるという坂上。だが、3カ月後、必ず終わることに向かって努力するドラマの世界とは違い、バラエティが「終わらない」ことを目指して進む世界だということに今さらながら驚いているという。
その過酷さに坂上は、フジテレビから見える景色を眺めながら「俺、いつまでここにいなきゃいけないんだろう」と思うこともあるのだとか。
そんな彼を今のテレビ界で一番すごいと慕うマツコは、「坂上さんが(『バイキングを』)辞めるって言わなかったら(フジテレビは)辞める気ないと思うよ。数十年ぐらい続くかもよ」と言っていた。果たして坂上は、どこまで上り詰めるのだろうか。
(文=都築雄一郎)
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