【南北首脳会談】供された“統一旗デザート”に竹島描写で問題再燃!「日本は本当に厚かましい」
#韓国
4月27日に板門店の韓国側施設「平和の家」で行われた南北首脳会談をきっかけに、韓国で「竹島(韓国名・独島)問題」に関心が集まっている。
同日に行われた夕食会で提供されたデザートには、青色の朝鮮半島が描かれた「統一旗」が飾りつけられたが、その「統一旗」に日韓の間で領土問題が絶えない竹島が描かれていた。これを受け、日本の外務省は会談前にメニューが公開された当初から、韓国に「我が国の立場に照らして受け入れられない」などと抗議していたが、こうした日本の反応が、韓国国内で物議を醸しているのだ。
日本の抗議については「日本、南北首脳会談“独島デザート”にまたいちゃもん……“非常に不必要”と妨害」(聯合ニュース)、「南北首脳会談のデザートメニューに日本が“激怒”」(ニュースピム)、「日本、独島デザートにケチつける……他人の宴に“横槍を入れる”」(ソウル経済)など複数のメディアが報じており、日本が南北首脳会談に水を差したといった論調の記事が多い印象だ。
関連記事のコメント欄を見ても、「日本は本当に厚かましい」「まだ言ってるの?」「もう独島で会談すればよかったのに」「統一したら敵は北朝鮮じゃなくて日本だな」「金正恩、日本の野郎どもに核を一発食らわせてやれ!!」など、否定的な意見が目立っている。。
中には、昨年11月に行われた米韓首脳会談後の晩さん会で「独島エビ」の料理が提供された際にも日本政府が韓国に抗議していたことを振り返りながら、「今度はデザートにも干渉してくるのか」「我々の領土を描き、我々のエビを提供しただけなのに、何がダメなんだ?」などと綴ったコメントもあった。
また、市民団体も日本の抗議に反発している。会談前日の26日には、積弊清算釜山運動本部と強制徴用労働者像建立特別委員会が、日本の内政干渉が度を越しているとして、日本領事館の前で記者会見を開いていた。
今回のデザートの飾りつけについて青瓦台(韓国大統領府)は、「南北が一つになったことを表した」と説明しているが、竹島を描いたことに政治的な意図が込められていたことは間違いないだろう。実際に夕食会では、明確な意味が込められた料理が並んでいた。
例えば、「マトウダイの焼きもの」は、文在寅大統領が幼少時代を過ごした釜山の代表料理であり、文大統領の思い出を共有するという意図があったとされている。また、「スイス式カムジャジョン(じゃがいものチヂミ)」は、スイスに留学経験があるとされる金正恩朝鮮労働党委員長のために用意したという。そのほかにも、00年、07年に南北首脳会談を行った故金大中元大統領と故廬武鉉元大統領それぞれの故郷から取り寄せた食材を使った料理も出され、DMZ(非武装地帯)で採れた山菜で作ったビビンバなども提供されていた。
いずれにせよ、夕食会のデザートをきっかけに、韓国で「竹島問題」が再び論争を巻き起こしていることは事実だ。はたしてこの問題は、三者の関係にどのような影響を与えるか。
(文=S-KOREA編集部)
●参考記事
・韓国がトランプ米大統領との晩餐会に出した“反日食材”「独島エビ」とは?
http://s-korea.jp/archives/23252?zo=1
・竹島上陸だけじゃない!! 韓国の首都でも繰り広げられる“愛国心高揚イベント”のインパクト
http://s-korea.jp/archives/7742?zo=1
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