眞子さまの反乱と、小室圭さん「父自殺」報道の意義……週刊文春は“一線”を超えたか
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
忖度といえば、私は読んでいなかったのだが、先週号の文春で作家の林真理子が、ビートたけしの独立問題に触れて、新潮は毎週のようにこの問題について特集を組んでいて、たけしの愛人がいろいろと画策しているのではないかと報道している。
だが真実はどうなのか。「こういう時、週刊文春の見解を聞きたいところであるが、なんかおとなしい。先週もグラビアだけでお茶を濁していた。殿の小説をいただいたので深くは書けないらしい。今回の騒動について、週刊文春ならどう書くか、みんな固唾を飲んで見守っていたはず。それなのに、またまた忖度か、もう財務省のことを非難出来ない、と考えるのは私だけであろうか」と、文春の権力に弱い体質を揶揄していた。
さらに、今週号では、先週の文春が報じた米山隆一知事の「買春」記事に触れて、買われていた女子大生の彼氏が、知事というのは僕たちのような若者の見本になるべきで、お金のない若い子の弱みに付け込んで快楽を得ていたのは許せないというコメントに対して、「ちゃんちゃらおかしい。今どきの若者がまるで義憤にかられたような口調ではないか。(中略)この若者の怒りの基がよくわからない。怒りのホコ先はもっと彼女に向けるべきではなかろうか。お金がないなら、他の子がやっているようなふつうのバイトをすればいい」と、名門女子大生などと社会的に甘やかされ、売春をし、相手が知事だとわかったら、週刊誌にタレ込む、「こういう行為は最低だと思うし、週刊誌がその受け皿になっているのは本当に情けない」と難じている。文春編集長にとっては耳の痛い身内からの批判であろう。
今週のトップは文春の「林文科相が白昼通う“セクシー個室”ヨガ」である。
愛媛県の県職員が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会した後に作成した「首相案件文書」の存在が農水省でも発見され、文科省での調査はどうなっているのかという追及を受けた林文科相は「来週の早い段階で」と答弁したのが4月13日。
週が明け、調査期限が迫っていた16日、午後2時20分ごろ、林は霞が関を離れ、恵比寿の雑居ビルの前に公用車を止めたという。
議員バッジを外した林が慣れた様子で7階まで上がっていく。そこは文春によれば、「ポジティブスターヨガ(PSY)」というヨガスタジオ。
PSYを知る業界人にいわせると、ここは普通のヨガではなく、経営者は元AV女優の庄司祐子氏で、インストラクターたちも元グラビアタレントや、元キャバクラ嬢と美人ぞろい。
女性客は1時間3,000円なのに男は1万1,000円というところにも、この店のポリシーが窺える。
彼女たち目当ての医者や弁護士も多く、庄司氏は経営者たちの集まりでも、「モデルの子を紹介しますよ」と営業をかけているそうだ。
テレビでも、お客さんと仲良くなって、付き合ったりするインストラクターもいると発言しているし、芸人から「キャバクラヨガ」だと突っ込まれてもいる。
ここは、美人インストラクターと1対1でヨガレッスンを受け、続けてタオルで目隠しされて、濃厚なオイルマッサージを受けるそうである。
庄司氏は、林が通うようになったのは12年の安倍政権発足前後からで、「リンパマッサージは苦手なようなので、ヨガを一時間した後に指圧を一時間。インストラクターの指名は特にありません」と話している。
文春の直撃に林は、ヨガの経営者がAV女優だったことは知らない、公用車を使ったかどうかは記憶にない、支払いはポケットマネーで払っていると答えている。
いくら健康のためとはいえ、昼日中、公用車を使ってキャバクラヨガに通うのは、大臣ともあろう者がやってはいけないこと、いうまでもない。
福田事務次官のセクハラ発言と同様、官僚や政治家たちにモラルの欠如が甚だしい。
庄司は、文春に対して、いかがわしい店のように書かれたのは心外だと抗議したそうだ。
(文=元木昌彦)
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