トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 小室圭さん「父自殺」報道の意義
週刊誌スクープ大賞

眞子さまの反乱と、小室圭さん「父自殺」報道の意義……週刊文春は“一線”を超えたか

 ところで、4月27日朝、金正恩が板門店の軍事境界線を越えて韓国側に足を踏み入れた瞬間は、テレビを見ていて感慨深いものがあった。

 私は1980年代に、韓国側と北朝鮮側から板門店に行っている、当時としては数少ない日本人である。

 韓国では、数人の外国人ジャーナリストたちと韓国軍のヘリコプターで板門店近くまで飛び、そこから歩いて現地に向かった。

 当時の板門店は、今回テレビで見るような緑の多い場所ではなかったと記憶している。

 両側の建物の上に銃を構えた兵士たちが居並び、緊張感あふれる場所だった。

 北に行ったのは1985年の5月だった。平壌から通訳と数人の北の役人たち、私が泊まっていた招待所の女性たちとで、2台のベンツに乗って板門店に向かった。

 途中、小川の流れている場所で昼食をとり、板門店の少し前で、車のナンバープレートを外した。ナンバーから韓国側に誰が来ているのかを探られないためだと通訳はいっていた。

 北側から見る板門店は、より緊張感があった。その行き帰りを写真に収めたが、日本に帰って現像すると、そのフィルムだけがなくなっていた。

 文在寅大統領と金正恩が笑顔で握手している様子は、人のいいおじさんが久しぶりに会ったチョイ悪な息子と再会したような趣だった。当たり前のことだが、やはり同じ民族なんだということを実感した。

 非核化を含めた南北対話は紆余曲折あるだろうが、日本はもちろんのことアメリカのトランプも忘れてはいけないのは、韓国も北朝鮮も、悲願は南北統一であることだ。

 非核化が大前提だろうが、これからの南北は悲願に向けて動き出そうとするはずだ。そして中国との関係をこれまで以上に緊密にしていくと思う。

 そうなれば、インドシナ半島のように、戦争で多くの命を犠牲にしなくても、時間はかかるだろうが、南北朝鮮が統一すれば、アメリカは手を出せなくなる。

 そうした水面下での話し合いが2人の間でなされる可能性は、私はかなりあると思う。

 トランプがそうした企みを壊そうとするのか、非核化さえ約束すれば、あとは勝手にしろと黙認するのか。私は後者だと思うのだが。

 会談後の夕食には「玉流館」の平壌冷麺が出されるそうだ。私も北朝鮮に滞在している時にここへ行って食べた。洗面器のような大きなボールに、韓国よりやや太めの腰のある冷麺がとてもおいしい。

 昨夜は、冷麺が食べたくなって大久保まで買いに行ったが、残念ながら韓国の冷麺しかなかった。あれを食べるだけのために北朝鮮へもう一度行ってもいいと思っている。

 さて、眞子さんと小室圭さんの近況について、新潮と文春が報じている。新潮は巻頭特集だが、内容は、眞子さんが母親の紀子さんと折り合いが悪く、ゴールデンウイーク中に毎年行かれる栃木県高根沢町にある御料牧場での、皇太子一家たちとの静養に、眞子さんは行かないで、一人で過ごすそうだというお話。

 だが文春のほうはそうではない。ついにやってきたかと、タイトルを見てそう思った。これだけには触れてはいけない。それは週刊誌報道の一線を越えてしまうことになると危惧していたのだが。

「小室家母子が見た修羅『父自殺』の真相」がそれだ。小室家の父親は横浜市役所の職員だった。だが2002年に38歳の若さで亡くなっている。それも自殺で。

 その上、1週間後には義理の父親も自殺しているのだ。

 この「事実」はこれまでも報じられてはいるが、このことを中心に据えた記事はなかったはずだ。

 これはタブーに斬り込むということではない。小室家の尊厳に関わることである。結婚する秋篠宮家と小室家の間で、実はこんなことがありましてと話すことで、何の関わりのない週刊誌が、大声でいい振らすことではないはずだ。

 しかも、読んでみても、なぜ自殺したのかは曖昧なままである。なぜ自殺したのかなど、一緒にいた妻でもわからないものではないか。

 それを第三者が推測でものをいい、週刊誌がさも真実のように書き散らす。

 誰にも隠しておきたい過去の2つや3つはある。秋篠宮眞子さんと結婚する息子の母親だからと、あることないことを書かれる。小室家の母と息子はもちろんのこと、結婚の意志がいまだに固いといわれる眞子さんの心中はいかばかりであろう。

 週刊誌にも武士の情けというものがあってほしい。そうでなければ、週刊誌はいつか大衆からも見放される。

 昨年の『紅白歌合戦』で過呼吸のためにメンバー3人が次々に倒れてしまった欅坂46だが、その一人、志田愛佳(19)は、その後の二周年記念ライブも体調不良で欠席し、握手会にも出ていないという。

 昨年、握手会にナイフを持った男が侵入し、発煙筒を投げたこともあり、精神的ショックを受けていたという。

 その彼女が、欠席した二周年記念ライブの翌日、地元の新潟にいたという。

 その隣には男性がいたそうだ。互いの実家を行き来し、仲良くコンビニで買い物をし、志田は男のところに泊まったそうだ。

 2人は中学校の同級生だそうで、ラブラブなのだそうである。だが文春が、2人は交際している? と声をかけると、「付き合っていないっす」と否定した。この若者、いいところがあるじゃないか。

 アイドルなんて一過性のものだ。そんなに長くできるものじゃない。地元へ帰ってお嫁さんに。そのほうがいいと思うのだが。

123456
ページ上部へ戻る

配給映画