解任に恨みのハリルホジッチ日本代表前監督……内紛の原因は、やっぱり本田と香川か?
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27日、日本代表監督を電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏が会見を行った。
ハリル氏は、集まった300名以上のメディアに対し、まずはFIFAワールドカップロシア大会出場を決めたオーストラリア戦を「歴史的勝利」と評し、アウェイで行われた国際親善試合のブラジル戦で一得点を奪ったことを「(1-3で敗れたが今まで日本が)ブラジルから得点を奪えたか?」と熱弁し、チーム作りが上手く行っていたことを強調した。
その後で「先月の欧州遠征後に『一人の選手が良い状態ではない(不満を持っている)』と(日本サッカー協会:JFA)から言われ、『そのことはわかっているけれど、解決できる』と言った」と、解任までのカウントダウンが始まったことを明かす。
そして、そのハリル氏の説明に納得できなかったJFAは不安視し、調査をはじめ、最終的にハリル氏に「たくさんの選手が不満を持っている」とJFA田嶋幸三会長が解任を伝えた。
では、その選手たちとは誰なのだろうか?
ハリル氏は会見で、「2名は不満を持っていたようですが、(解任されてから)15名からは、ありがとうと連絡が来た」「オーストラリアに勝った後、試合に出場していない2人の選手がガッカリしていた。その前何度も試合に出ていたわけです。それでがっかりしていること自体、悲しく思いました」と興味深い発言をしている。
おそらく今回の解任の発端になったのは、オーストラリア戦に招集されたものの、試合に出ていない二名の選手だろう。
この試合に招集されて出場していないのは東口順昭、中村航輔、三浦弦太、槙野智章、酒井高徳、本田圭佑、柴崎岳、香川真司、小林祐希。
この中で、ハリル体制で試合に出ていたのは、槙野、酒井、本田、香川。ただ、ハリル氏が槙野の感謝メールを読み上げたことから考察すると、酒井、本田、香川の3人に絞られる。
2人とは誰なのだろうか? サッカー関係者に聞いた。
「間違いなく本田と香川でしょう。でも、2人を責めることはできません。というのも、会見を聞いていて思ったのは、日本人選手に対する評価のズレがあるのかなと。たとえば、ハリル氏はブラジルから1得点を奪ったことを自画自賛していましたが、2005年のジーコ監督時にはコンフェデレーションズカップでブラジルに2-2で引き分けているんです。近年の日本代表のベンチマークからすると、韓国への大敗や二度の欧州遠征の低調さで監督への信頼は薄れてしまいます。そこでJFAが動いたのですが、JFAは日本的で空気を読む組織ですから、直接的にハリル氏にぶつけず、遠回しにアプローチしてしまった。だから、ハリル氏は『解任になる前に不満を言ってほしかった』と会見でも繰り返していたのでしょう。」
日本人選手の能力を引き出していると確信しているハリル氏と、「俺たちはもっと高みを目指せる」と考えている選手たちに摩擦が起きるのは当然といえるかもしれない。
問題は、ハリル氏に「では、この欧州遠征の二試合で勝ち点2を上げてくれ」など、ノルマを与えずに、急な解任をしてしまったJFAにある。ノルマさえ与えていれば、ここまで後味の悪い監督交代にならなかったであろう。
(文=TV Journal編集部)
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