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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『あな家』不倫妻役木村多江が怖い!

『あなたには帰る家がある』木村多江の演技が主演・中谷美紀を喰う!? “不倫を楽しむ”姿が怖すぎる! 

■コミカル演出が逆にスリリングさを引き立たせる!

 前回に引き続き「不倫」という重い題材を扱う分、コミカルな演出が多めでとても見やすいのが同ドラマ。上戸彩主演の不倫ドラマ『昼顔』(フジテレビ系)とは、違ったスリリングな展開が大人の女性の心を鷲掴みしてくれます。

 第2話で言うと、特に真弓が秀明の浮気を疑うも、秀明の「ちゃんとするから」との一言に「まあ、いっか!」と思ってしまうところが、なんとも滑稽で面白い。その後、夫のクレジットカード明細を見て愕然とするという描写が引き立ち、「え~、どうなるの~! 気になる~」という気持ちにさせてくれます。

 しかし、そのコミカル演出が逆に怖さを引き立てる部分も。冒頭で必ず、真弓が優しい口調で秀明の裏切りの行動を説明するというところや、いつも前向きで元気な真弓だからこそ、今後浮気を知って、どういった復讐をするのかと考えると、ゾクゾクとさせてくれます。

 原作では、現実では笑えないようなとんでもないシリアスな展開が待ち構えているのですが、このコミカル演出のおかげで、よりいっそう楽しめそう。

 また、秀明の頭の中が単純すぎて面白い。“浮気相手を思い出して上の空”“浮気相手からの電話にワクワクする”などの「クズ夫」描写に笑ってしまいます。男性からは「夫をバカにしている」「夫はそんなんじゃない!」と怒られそうですが、女性の視点は鋭い。「残念ですが、そういう風に見えているんですよ」とだけ言っておきます(笑)。

■「前科あり!?」と疑いたくなる木村多江の演技に脱帽!

 第2話でもやはり、秀明の不倫相手・綾子役の木村多江の演技は素晴らしかったです。この役のために生まれてきたのかと思うくらいばっちりハマっています。

 真弓目線で見ると、夫の浮気相手ですから嫌いになりそうですが、偏屈な性格の太郎に従って生きている嫁というだけで、かわいそう過ぎて……(涙)。ううっ、嫌いになれない!

 ただ、第2話を見て思ってしまったことは、「綾子よ、もしかして不倫、初めてではないな!?」ということ。まるで経験者のように危険な情事を楽しんでいるように見えたのです。極めつきは第2話最後の「たまにでいいの……。だから、奥さんと呼ばないで。名前で呼んで」という綾子が秀明に向けて言うセリフ。あの幸薄顔でこんなこと言われたら、“ドキッ”としてしまうのも無理はない。ハマってしまう男性の気持ちもわかります。

 原作では綾子のとんでもない秘密についても触れているのですが、その部分を木村がどのように演じきるのか。期待できそうです。

■目を引く小ネタ演出が面白い!

 前回のレビューの際には、触れなかったのですが、同ドラマには小ネタ的な演出が入っています。第1話では、13日の結婚記念日に秀明が綾子とホテルに行くのですが、そのホテルの部屋番号が「1313」。さらに、この部屋のカードキーを秀明が落とすという演出で、視聴者側の不安をますます掻き立ててくれました。

 そして今回は、「笑い」の小ネタが。浮気を疑いだした真弓は、ネットで浮気している夫の行為について調べるのですが、アクセスした先というのが、読売新聞社が運営するウェブサイト「発言小町」。実際このウェブサイトを覗くと、主婦からの質問がたくさん。主婦の強い味方なのでしょう。ネットでも「おお、『発言小町』が登場した(笑)」という主婦からの声が上がっており、笑いを引き出していたようです。

 今後もこういった小ネタ的演出がたくさん出てくるかと思うので、注目してみるのもいいかもしれません。

 以上、第2話のレビューでした。

 第3話は、佐藤家と茄子田家が合同バーベキュー! 秀明や真弓は太郎と仕事上で面識がありますが、真弓と綾子は初対面。その上、真弓は綾子が秀明の浮気相手とは知らず……。さあ、どんな展開になるのでしょうか! 放送をお楽しみに。

(文=どらまっ子KOROちゃん)

最終更新:2018/04/27 20:00
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