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日刊サイゾー トップ > 海外  > 大学構内に「卵子募集」の広告が!

大学構内に「女子大生の卵子買います」広告! 最低60万円、見た目が良ければ“さらに倍”

大学内に貼られていた「卵子提供者募集」の広告

 中国では、以前から違法な卵子売買が行われている。その多くは金に困った貧困層の女性たちが提供するもので、1回あたり1万元から2万元(約17万~34万円)ともいわれている。2年半前には、悪徳業者に卵子を大量に採取されたため、17歳の少女が一時重体になるという事件も起こっている(参考記事)。

 現地メディアでも、たびたびこういった違法な卵子売買の問題が取り上げられているが、状況は改善するどころか、堂々と「卵子募集」の貼り紙広告を出していたりする業者もあるほどだ。

 そういった貼り紙広告は、普通は病院の近くの壁や、貧困層が多く住むエリアなどに貼られていることが多いのだが、つい先日、大学の校舎内や学生寮に広告が貼られていることがわかり、問題となっている。

「卵子提供者募集」の広告が貼られていたのは、上海建橋学院という、2000年に創立された比較的新しい大学。今月初め、学内の教室や寮の廊下などで大量に発見された。

 そこに書かれていたのは、「病院が卵子提供ボランティアを募集。謝礼は3万5,000元から8万元(約60万~136万円)。謝礼があなたに与える無限の可能性を享受しましょう」という文言。

 連絡を取った女子学生によると、対応した担当者は「これは合法ではない」と正直に認めたものの、その一方で「だが違法でもない」と強調したという。

 さらに、「毎月少なくとも10人の女子学生が卵子を提供しており、学生は謝礼の金額が高く、その額は外見や学歴によって決まってくる」のだという。

 卵子提供を希望する人は、事前に細かいアンケート資料を提出する必要があり、さらには、素顔の写真と両親の写真、そしてウェブ面接を受ける必要まであるのだという。

 中国の法律では、卵子の商業的な売買は許されておらず、たとえそれがボランティアの形であったとしても、謝礼を受け取ることは違法となっている。

 誰がこの広告を大学内に貼ったかは判明していないが、大学側はこの広告をすぐに撤去し、再発防止のためにキャンパス内の監視を強化するという。

 これまでの違法な卵子売買の報道を見る限り、こうした業者による卵子採取の方法はかなりずさんで、女性の体の安全をほとんど考慮していない場合が多いといえる。

 中国JDのみなさん、「卵子募集」広告にはくれぐれもご注意を!
(文=佐久間賢三)

最終更新:2018/04/23 12:13
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