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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > “最強”大木凡人が証言するステゴロ史

“最強説”ささやかれる大木凡人が証言するステゴロ史 そして、格闘技ジャーナリストが推す現役最強は……?

大木凡人 オフィシャルブログより

 かつて筆者は、芸能人の真偽不明の武勇伝を綴る「芸能界ステゴロ番付」なるmixiコミュニティを運営していたことがある。ここで多くの人が“最強”に挙げていたのは、やはり渡瀬恒彦だ。「結局、上戸彩」なる言葉があるが、ステゴロに関しては「結局、渡瀬恒彦」。

 その渡瀬も、昨年3月に他界した。今では、新世代のステゴロとして本宮泰風の名を推す者が多い。一方、暴走族「ブラックエンペラー」7代目総長を務めた宇梶剛士のリアリティも捨てがたい。お笑い界からはウド鈴木の名を推す声も根強く、目撃証言も数多い。

 要するに群雄割拠、混沌としている現在なのだ。

 

■おかっぱ頭でケンカの傷を隠す大木の得意技は「人中」

 

 4月17日放送『バラいろダンディ』(TOKYO MX)が、「芸能界ステゴロ最強は誰だ?」という議題で盛り上がった。「週刊現代」(4月28日号、講談社)が組んだ芸能界ステゴロ特集を受け、スタジオにいる玉袋筋太郎や内山信二が持論を展開したのだ。

 誌面では「空手の心得があり、芸能界ステゴロ最強という呼び声が高い一人」として大木凡人が紹介されていたが、この都市伝説の種明かしをしたのは玉袋だ。

「このウワサを流したのは俺たち(浅草キッド)だからね。あの人はタッパあるし、もしかしたら強いんじゃねえか? ってウソを、ずっと言ってたの。そしたら、実際に強かったっていう」

 ひょうたんから駒と言うべきか、ウソから出たまこととでも言うべきか。他称であり、自称“最強”でもあるのが大木だ。

 本人が武勇伝を語る貴重なテキストも存在する。「紙のプロレスradical」No.69(ワニマガジン社)のインタビューで、流布されるウワサにリアクションする大木の態度が最高だ。

「昔からケンカばかりやってましたよ。(頭を指差しながら)ここは石で殴られたでしょ。ここは包丁で斬られたでしょ。そしてここはノコギリか。グアー! ってやられたんだよなあ」

 ちなみに、大木がおかっぱ頭を貫くのには理由がある。ケンカの傷を隠すためだ。

「頭だけじゃないよ。手にはナイフを掴んだ傷もあるんですよ。すかさず裏拳を入れましたけど。僕はキレちゃうとダメなんですよ。道具とかも使いますから。その場にあるモノ全部使いますね。アイスピックとかも使ったことあるね」

 ストリートで生きる大木には、得意技もある。

「(ケンカで相手にした最高人数は)5人かなあ。で、カウンターの人中(鼻と口の間の急所)で全員倒しましたよ。人中一発で倒すことが多いんですよ。一番効くのはカウンターの人中と思いますしね」

 

■現在の“芸能界最強”はジャニーズにいる?

 

 再び、玉袋の発言を引用しよう。

「『大木さんは熊と闘ったことあるんですよね?』って聞いたら『熊とは闘ったことねえけど、プロレスラーの大熊元司とは闘ったことある』って」

 件のインタビューで、大木はこの大熊元司戦にも言及している。

「あれは、大熊さんと寿司屋で揉めたんだけど、大熊さんがしつこく酒を“飲め! 飲め!”言うもんだから“いい加減にしろ!”って大熊さんの鎖骨に手刀をパーン! と入れたんですよ。大熊さん怒っちゃってね」

 哀川翔が天龍源一郎と一触即発になったというウワサは有名だが、実際にプロレスラーと相まみえた芸能人はかなりレア。前田日明や高田延彦と一戦交えた吉川晃司という都市伝説も存在するが、立ちはだかるのが大熊元司という大木の巡り合わせは一際コク深い。

 ちなみに、件の大木凡人インタビューが行われたのは2003年。この時、すでに彼はコンディションについて謙遜している。

「昔は腕立て伏せを毎日200回やったりとか、強錬するから初めて突き蹴りが効いてくるんであって。いまはゴルフ前に空手の呼吸法の十手(ジュッテ)とか三戦(サンチン)をやるぐらいですよ」

 1945年生まれの大木は、現在72歳。さすがに、衰えは隠せないだろう。

 そういえば、「月刊フルコンタクトKARATE」(福昌堂)の編集長だった山田英司氏は「週刊女性」(3月20日号、主婦と生活社)の取材に応じ、V6の岡田准一を“芸能界最強”だと断言している。

「格闘技経験者による芸能人大会みたいなものがテレビでありますけども、そのレベルではないね。芸能界最強じゃないですか? 仮に本気で試合をするのなら、冗談抜きでプロのリング、『PRIDE』(かつての世界最高峰の格闘技イベント)のリングに立てる、と私は思います」

 やはり、新時代を意識しないのはウォッチャーとしても片手落ち。山田氏の証言は説得力抜群で、岡田への確かな追い風になっている。

 大木、本宮、宇梶、岡田……。つわものどもを前に、好事家の夢は広がるばかりだ。
(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2018/04/21 21:00
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