『あなたには帰る家がある』中谷美紀と玉木宏の夫婦描写がリアルすぎて「あるある」「見てて辛い」と賛否両論!
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■女性100人超リサーチ力に圧巻! 女性たちからは共感との声!
同ドラマの脚本は『花燃ゆ』(NHK総合)の脚本を担当した大島里美氏。『花燃ゆ』では、時代劇初挑戦ということで、大河ドラマ史上ワーストと言われる視聴率をたたき出してしまいましたが、良作もあります。まだ若かった沢尻エリカを有名にしたドラマ『1リットルの涙』『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(共にフジテレビ系)や映画『ダーリンは外国人』(2010)といった作品をヒットさせており、現代ものでは評価されています。ただ、今回は“大人のドラマ”ということで、“不倫”などを主題に扱うのはほぼ初めて。少々不安が残ります。
でも、そこは天下のTBSがカバー! なんと事前に女性100人超にリサーチを行い、「クスっと笑える“オンナの本音”あるある」を大量にゲットしたそう。これが秀明や太郎の性格、夫婦描写に反映されているようで、ネットでは放送中から「秀明の賞味期限チェック、あれウチの旦那もやるよ~! ムカつくんだよね~」「仕事も家事もやるのって大変だよね~それなのに旦那がグータラしてるの腹立つ~わかる~!」「太郎みたいに若い女には優しい態度するおっさんいるいる!」など、共感するとの声が聞こえてきていました。
一方で、そういったリアルな描写が「見ていて辛い」といった声も。特に夫婦のすれ違いなどの描写が妙にリアルだと既婚女性は感じていたようです。夫婦で見ると険悪なモードに入りそうな予感がしますので、今後はひとりで見ることをオススメします。
■演技力抜群の俳優陣の中に一人だけ……
主人公の真弓はずぼらで頑固な性格の専業主婦。これを中谷が演じるということで、最初は「大丈夫か?」と感じていた人もいるはず。なぜなら、中谷から“家庭”“主婦”という生活感ある役をあまり演じたことがない上、キャリアウーマンや少し抜けた刑事と印象の方が強いからです。
しかし、ドラマを見ると、あら意外といいじゃない! 特に、結婚記念日に料理を作るシーンではメンチカツを油の中に投入する前から「あちっ!」と言ったり、思いっきり焦げているにもかかわらず、嬉しそうに「よし!」と言っているのです。中谷といえば、数年前までベジタリアンで、揚げ物なんて作ったことがないはず。むしろそういうところが、“ずぼら主婦”にぴったりハマるのです。
また、ユースケ演じる横暴で嫌味ったらしい夫も絶妙。ユースケといえば、ドラマ『火の粉』(フジテレビ系)で演じた狂気を秘めた役のように、変人役を演じさせると、なぜかぴったりハマります。原作では、さらに気持ち悪い行動を取るだけに、今後もその演技に期待できるはず。さらに、その嫁を演じる木村も実にうまいのです。あの幸薄い感じが妙に色っぽい主婦にぴったり。いつもは三つ指突いて夫の帰りを待つような嫁なのですが、突然、大胆な行動をみせ、不倫へと走ってしまう……。その演技は主役の中谷よりも木村の方が魅力的に映ってしまうほど。
そして、ユースケ×木村といえば、『カレ、夫、男友達』(NHK)でも夫婦役だったのですが、そのときに、束縛夫のユースケが妻である木村の頭にマヨネーズをドバドバとかけるという衝撃的な荒行が今でも思い出されます。同ドラマにも、そういったシーンがあると話題になると思うのですが……。今後そういった演出を期待したいところです。
一方で、違和感しか湧かなかったのが、中谷の夫を演じる玉木宏。同ドラマのようにダメな夫役は、過去にドラマ『残念な夫。』(フジテレビ系)で演じていたことがありましたが、これもすごく違和感が……。実生活で若い頃チーマーをしていたことが影響しているからでしょうか。さらに、顔が若すぎて、とても13歳の娘を持つ父親とも思えない……。配役に少々無理があるように思えますが、なんてったって好感度NO.1俳優ですからね。視聴率のためには必要不可欠。次回は浮気がバレそうになるという不運に見舞われますが、どんなダメな夫ぶりをみせてくれるのか期待しましょう。
以上、第1話のレビューでした。
前作の『アンナチュラル』は初回平均視聴率12.7%だっただけに、少し寂しいスタートを切ってしまいました。しかし、演技派の俳優陣に加え、“リアルな描写”という売りがありますから、これから数字が伸びるチャンスはまだまだありそうです。第2話に期待しましょう!
(文=どらまっ子KOROちゃん)
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