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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 吉高由里子のために脇役をパセリ化!

『正義のセ』吉高由里子が殺人回想シーンになぜか登場! 突然“想像の翼”を広げる主人公についていけない!

■SF演出が炸裂! 凜々子が“想像の翼”を広げて、殺人回想シーンに登場!

 第1話でも言いましたが、凜々子を中心に話が進むため、結局は彼女の想像通りにことが進みすぎです。凜々子の推理は的中率100%に近く、被疑者の自白シーンがまったく必要なくなってしまうぐらいで、「お前は江戸川コナンか!」とツッコミたくなります。

 その上、今回、凜々子と相原がかれんの携帯電話の履歴から娘の居場所を見つけるというシーンがあるのですが、「警察が調べてるはずでしょ?」と疑問が。まさかこのドラマの中の警察は、かれんの「娘の居場所はわからない」という言葉を信じて調べてないのでしょうか。普通調べているはずですが、きっと警察は無能だということを言いたいのでしょうか!?

 また、かれんの事件回想シーンの演出が急にSFチックになり、かれんが夫を殺す瞬間に第三者として、なぜか凜々子が傍観しているのです! 「ええ? なんでいるの?」という声と共に、「“想像の翼”を広げ始めちゃった? ああ、『花子とアン』(NHK総合)ね」とツッコミたくなる演出にびっくりです。多分、凜々子のかれんに同情する気持ちを表現したいと思ったのでしょうが、突拍子もない演出になってしまっているので、視聴者側としては「てっ!」ではなく、「けっ!」と吐き捨てしまいそうです。

■吉高よりも有名な脇役俳優たちがパセリ化!

 凜々子中心で話が進むので、どうしても脇役が機能していない印象がすごいです。無駄に声を低くしてクールキャラを気取っている三浦翔平しかり、梅宮支部長役の寺脇康文、同僚の塚地武雅も添え物程度にしか見えず、「いる意味があるのか?」と疑問に思ってしまいます。

 凜々子のバディである相原に至っては、毎回凜々子に忠告をするのですが、凜々子がガン無視して猪突猛進するあまり、別にいなくてもいい存在という印象が強くなるばかり。演技派として人気がある安田顕の無駄遣いとしかいいようがありません。

 また、「仕事並みに恋もしっかりする」というテーマがあるようですが、デートのシーンが毎回ちょっとしかない……。その上、恋人とすれ違いという悲しいオチ。まったく恋はうまくいっていないので、すでに失恋フラグが立っている印象に。演出を担当している南雲聖一氏は過去に菅野美穂主演ドラマ『働きマン』(同)の演出も担当していることもあり、筆者としては、このまま相手が別れを切り出す方向に進めようとしているのではないかと想像してしまいました。

 そして一番いらないと思ってしまったのが、家族のシーン。父親役の生瀬勝久と母親役の宮崎美子、塩顔の凜々子と似ても似つかないソース顔の妹の広瀬アリスとの一家団欒シーンがあるのですが、これがまったく仕事に結びついていないのです。家族コントのためだけに用意されているのかと思ってしまうぐらいで、いっそこのシーンはなくしてしまったほうがいいのではないかと。今後この家族が凜々子の仕事に必要になる日がくるのでしょうか。

 以上、第2話のレビューでした。

 こういうお奉行さまスタイルのドラマは高齢者も見やすいとあって、今後視聴率が挽回する可能性もなきにしもあらず。次回は、結婚詐欺事件を担当するそう。おまけに、プライベートの方では恋人にプロポーズされるらしく、「え? そっちの方は全然進んでいなくない? また突然かよ!」と放送前からツッコミ要素が満載。楽しみに次回放送を待ちましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)

最終更新:2018/04/25 17:34
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