「2人きり」になった罰……インドネシアで恋人同士の男女が汚水を浴びせられる公開刑に! さらに百たたきも!?
#海外ニュース
シャリア(イスラム法)に基づいた司法制度が適用されているインドネシアのアチェ州では、不倫や姦通罪には鞭打ちの刑を含む、厳しい刑罰が科せられることで知られている。
そんな同州の村で、「未婚で2人きりになった」という罪に問われた若い男女に、公開刑が執行された。
見物人が撮影した動画は、群衆が取り巻く中でジーンズにTシャツ姿の男性と、ブルカで身を覆った女性がうなだれて座っているところから始まる。その後、“執行人”の男がくわえタバコで、バケツに入った汚水を躊躇なく彼らの頭から浴びせていく。「お前らのやったことはイスラム教に反している!」「罰を食らえ!」などと、群衆が彼らをののしる声も聞こえる。
しかしこれは、裁判所の判決による刑罰ではなく、住民らによる人民裁判の末の“私刑”だ。
18歳になる女性が恋人の男性の家を訪ね、2人きりで過ごしていたところ、彼らがセックスをしようとしていると勝手に断定した近隣住民らによって外に連れ出され、件の公開刑が行われたのだという。
汚水まみれとなってしまった彼らは、直後に現れた地元の道徳警察に連行されたという。道徳警察は現在、2人の容疑を捜査中だが、仮に不純異性交遊にあたると判断された場合、彼らは百叩きの刑か、金150グラム相当の罰金、もしくは15カ月の投獄に処されるという。
すでに私刑を受けた上に、さらなる厳罰が下る可能性があるとは、不憫というしかない。
同州では今年1月、男性の体で生まれたものの女性として生活していたトランスジェンダーの一斉取り締まりが行われ、12人が逮捕されている。逮捕された者たちは、頭髪を丸刈りにされて男の服を着せられた上、男の声が出るまで大声で叫ばせるといった矯正を受けたという……。
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