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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『西郷どん』「特別編」に非難続出

“いい流れ”止めた!? NHK大河ドラマ『西郷どん』 本編休止しての「特別編」は大失敗……視聴者からも大ブーイング!

NHK大河ドラマ『西郷どん』番組公式サイトより

 NHK大河ドラマ『西郷どん』(鈴木亮平主演/日曜午後8時~)に異変が起きた。4月1日は、本編の放送を休止して、『西郷どんスペシャル 鈴木亮平×渡辺謙の120日~大河から世界へ先輩俳優と格闘する大河主演の舞台裏に密着』をオンエアしたが、視聴率は9.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死。そのうえ、視聴者からは「なぜ本編を休止したのか?」と大ブーイングを浴びるハメになってしまったのだ。

 同日、ふだん超人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』を放送している日本テレビは、スペシャル番組『DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり 日テレ系人気番組No.1決定戦2018春』をオンエアしたが、15.5%どまり。レギュラー番組『イッテQ!』が20%超えも頻繁にマークしていることを考慮すれば、日テレが視聴率を大きく落としたにもかかわらず、2ケタに届かなかった『西郷どんスペシャル』は大失敗といえそう。

『西郷どん』は、初回15.4%で、大河史上ワースト2位のスタートとなったが、その後は極めて安定した視聴率をキープ。ここまで、最高15.5%(第5話)、最低14.1%(第13話)で、その差は、わずか1.4ポイント。爆発的な高視聴率こそ記録できていないが、ほとんど数字を落としておらず、着実に“固定視聴者”を獲得している模様だ。

 主人公は、日本人なら誰もが知る歴史上の人物で、鈴木の好演ぶりや、「大河らしくない、コメディタッチの脚本、演出が時折垣間見られる」点も好評の要因のようだ。

 そもそも、「特別編」がオンエアされるに至ったのは、NHKの“働き方改革”にある。演者、制作スタッフにかかわらず、長時間にわたる撮影をやめ、適度な休日を設けることを目的とし、大河ドラマは従来の50回が、今年から47回に削減された。その穴埋めとして、今回、本編を休んで、特別編を放送。メイキング映像をはさんで、西郷吉之助(後の隆盛)役の鈴木と、島津斉彬役の渡辺謙との対談が流され、渡辺がクランクアップしたことも報告された。

 しかし、本編を楽しみにしていた視聴者にとって、“働き方改革”など関係ない話。案の定、特別編の視聴率は爆死し、視聴者からは「特別編なんて、ほかの時間帯にやればいい。本編を休めば、せっかくのいい流れが止まってしまう」といった趣旨の苦言が呈されてしまった。

「さすがに、NHKも、特別編のこの低視聴率は予想していなかったでしょう。これは、本編放送を休止にしたNHKへの、視聴者のボイコット行為と見ていい。特別編はあと2回予定されていますが、本編を休んでオンエアするのは一考の余地がありそうです。年間の放送予定は、もう決まっているでしょうが、それを変更してもいいのでは。別に例年より、最終回の放送時期が早くなっても、誰も文句は言わないでしょう」(テレビ誌関係者)

 特別編放送のため、本編を休止した結果、ここまでの“いい流れ”を止めてしまったのは事実。この編成が、次回以降の視聴率低下につながらなければいいのだが……。
(文=田中七男)

最終更新:2018/04/08 06:00
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