中国で、またまたリアル『少林サッカー』が……試合中に相手の耳を噛み切り食べちゃった!?
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昨年行われたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の予選で、浦和レッズの選手に韓国・済州ユナイテッドの選手が襲いかかり、世界中のサッカーファンから韓国人選手が非難されるという事件が起きたが、中国では前代未聞の乱闘事件が起きた。
「広西新聞網」(4月3日付)などによると3月31日、広西チワン族自治区南寧市にある広西大学のサッカー場で開催されたアマチュアの大会「老野杯」の試合中に、その事件は起きた。対戦したのは「粤桂球会」と「陣馬路隊」というチーム。関係者が撮影した動画を見ると、ある者は飛び蹴りを入れ、またある者は相手をなぎ倒すなど、映画『少林サッカー』顔負けの戦いぶりだった。
乱闘後、陣馬路隊のメンバーが引き上げると、粤桂球会の41番をつけた選手が血を流していた。なんと陣馬路隊の27番に耳を噛み切られたのだ。粤桂球会の一人の選手が中国版LINE「微信(WeChat)」のグループ内で明かしたところによると、陣馬路隊の27番は粤桂球会の41番に対してファールを犯し、審判から笛を吹かれたが、逆ギレして、いきなり41番の耳に噛みついたのだという。ネットで「耳の5分の1がなくなった」と指摘があるほどの重症で、肋骨を移植して耳殻を再生させるという。
耳を噛みちぎるには相当な力がいるはずだが、一般的に中国人は歯や顎が丈夫とされ、確かに蟹を食べるときには甲羅をバリバリと噛み砕くし、瓶ビールの栓を歯で開けられる人も少なくない。人間の耳を噛みちぎるくらい容易なのだろうが、その噛みちぎった耳を27番が飲み込んだという報道まである。
騒動が大きくなったことを受け、広西サッカー協会は2日、「この試合は協会が組織したものではなく、報告も受けていない」と、この試合と無関係であることを強調する声明を発表した。同日、27番は派出所で取り調べを受け、現在も警察当局が調査中だという。
中国サッカーにおける乱闘騒ぎは、2016年にもトップリーグ「超級聯賽(スーパーリーグ)」の武漢宏興と江蘇蘇寧との試合で起きており、武漢宏興の5名もの選手が契約を解除されている。
潤沢な資金力を武器に中国のクラブチームは有力外国人選手を次々と獲得しているが、一方で肝心の中国人選手の実力は一向に上がらず、ワールドカップからも久しく遠ざかっている。中国のサッカーが国際水準に達するまでの道のりは、相当に長そうだ。
(文=中山介石)
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