芸能界で人気集中「趣味・キャンプ」の座をゲットしたバイきんぐ西村 勝ち取った理由は“キャンプ愛”の深さではない!?
#お笑い #バイきんぐ
「“好き”が仕事になる」とはよく言ったもので、趣味をそのまま仕事につなげる芸能人は数多い。サッカー経験が冠番組にまで昇華したナインティナインの矢部浩之や、家電好きが集結したことで人気シリーズとなった『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「家電芸人」などは、その代表例だろう。唐突に「ベイスターズ支持」を表明し、物議を醸した佐藤藍子(本当に横浜DeNAベイスターズファン)の存在も印象深い。
そして今、「趣味・キャンプ」の座席に人気が集中している。この風潮は特にお笑い界に顕著で、キャンプ専用の7人乗り四駆を購入したカンニング竹山や、YouTubeでキャンプ動画を配信しているヒロシなど、すぐさま思い浮かぶ芸人も多い。
3月24日放送『SUZUKI presents 極上空間 小さなクルマ、大きな未来。』(BS朝日)では、ある2人のお笑い芸人が気を吐いた。ペナルティのヒデとバイきんぐの西村瑞樹だ。
彼らが出演したこの日、番組は「どちらがキャンプの達人なのか!? 対決」と題して、各々が振るう自慢のアウトドア料理を競わせる対決企画を行っている。
■キャンプに狼のオシッコを持参する、バイきんぐ西村の個性
西村 我こそは、“芸能界一のキャンプ王”だと思ってますよ。
ヒデ いや、もう歴史が違う!
わかりやすく対立構造を打ち出す彼らだが、そもそもなぜキャンプという趣味に辿り着いたのだろう?
先輩芸人であるヒデは、25歳の時にショッピングセンターでキャンプ用品を目にし、試しに始めたら面白くてハマってしまったとのこと。キャンプ歴25年にも及ぶ彼は、最低でも10人でワイワイと楽しむのがスタイルだ。
一方の西村は、ヒロシから誘われたキャンプが楽しすぎたことが契機だったと告白する。基本的に西村は、1人でしっぽり満喫する“ソロキャンプ”が流儀である。
今回の舞台「成田ゆめ牧場 キャンプ場」へ到着すると、2人の個性の違いは、より鮮明となる。ヒデは日焼け止めクリームと虫除けスプレーを取り出し、自身のボディを防衛する。対する西村は、得意げに“熊除け”を手にした。
「これ、狼のオシッコです。DNAに刷り込まれてるらしいです。狼が食物連鎖のトップなんですよ。だから、これを小瓶に入れて置いとくと、もう寄ってこない。一応、持ってきました」(西村)
家族連れにも人気の「ゆめ牧場」には、絶対に必要のないアイテムだ。
料理対決がスタートするや、次々とメニューを完成させるヒデ。アウトドア用かまどで焼いたピザや30分蒸したローストビーフは絶品で、試食した女性ADたちから見事に「おいしい!」の一言を引き出している。
西村も負けていられない。女性スタッフに食べさせる料理に「ニンニクの丸揚げ」という微妙なメニューをチョイス。「女性はニンニクのアレ(臭い)を気にされる方もいますけど」とマイナス面を重々承知しながら、構わず食べさせた。結果、女性スタッフは絵に描いたような苦笑いを浮かべる始末。はたまた、道の駅で入手した加工済みの手羽餃子を焼く、既成品頼りの料理法を披露する西村。バラエティ的には、彼も正解だろう。
■西村、実はキャンプにハマっていない?
最近、明らかにピンでの露出が増えている西村。その多くは“キャンプの達人”としての出演である。
3月21日放送『ナカイの窓』(日本テレビ系)で行われた企画「趣味にハマりすぎ芸能人」にも、西村は「1人キャンプ」にハマった芸能人として登場。番組内では焚き火を見ながら太鼓を叩く西村のキャンプ映像が紹介され、司会の中居正広をあからさまに困惑させている。
しかもこの日の西村は、心理カウンセラーから「実は趣味にハマっていない」「自身の中の満たされないものを埋めるための代償行為としてやっている」「逃避欲求を求めてキャンプへ行っている」と診断されてしまった。
でも、もはや大した問題じゃない。心底キャンプにハマっていなくとも、今や彼は「趣味・キャンプ」の座席に堂々と居座っているのだ。競争率が高く、渋滞さえ発生しかけていたキャラクターを見事にゲットした西村。
趣味をそのままテレビ出演につなげる手法は、松方弘樹のマグロ釣りから連綿と続く芸能界の伝統である。
(文=寺西ジャジューカ)
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