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日刊サイゾー トップ > 社会  > 「タニマ」も閉店した秋葉原の行方

一帯再開発の可能性は? 「かんだ食堂」に続いて老舗喫茶店「タニマ」も閉店した秋葉原の行方

※イメージ画像(Photo By Fabian Reus from Flickr)

 3月、秋葉原では老舗が相次いで閉店する悲劇が起こった。

 かつての青果市場の面影を残し、秋葉原を訪れる人たちの胃袋を満たしていた、かんだ食堂がビル所有者の変更が原因で閉店。それに続いて、隣接するビルに入居する老舗喫茶店・タニマも閉店してしまったのだ。

 やはり、一体開発が行われることになるのかと、思って調べてみると……。

「大きなビルでも建って、風景がガラリと変わるのではないかと心配していたんですが、タニマ閉店は、店主が高齢になったのが理由ということです」(事情通)

 喫煙者に優しい店ゆえ、筆者も時々利用していたタニマだが、確かに店主は高齢の様子であった。現在、日本では多くの中小企業や店舗が後継者難で商売を閉じる危機にさらされているというが、タニマも、それを逃れることはできなかったのか。

 とはいえ、やはり地上げでもあるのじゃないかと念のため登記簿も確認してみた。

 現在、このビルを所有しているのは東京都中央区に本社を置く不動産会社。この会社、昨年までは、かんだ食堂の入居しているビルも所有していたのだが、そちらは売却。その上で保有を続けているということは、周囲のビルも含めた一体開発の可能性は低いといえうだろう。

 しかし、今回のタニマの閉店で「難民化」している人は多いはず。なにせ、落ち着いて打ち合わせができるような純喫茶が、またなくなってしまったのだ。気がつけば、便利な打ち合わせスポットだった古炉奈が閉店したのは9年も前の話になった。そして、タニマの閉店。煙草を吸いながら、落ち着いて打ち合わせをしたい人々は、どこにいけばいいのだろうか。
(文=昼間たかし)

最終更新:2018/03/29 18:00
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