中国で、またもやスマホバッテリーが爆発! 工賃ケチって自分でバッテリー交換の最中に……
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つい1カ月ほど前にも、スマホのバッテリーが本物かニセモノかを確かめようとして噛んだら突然バッテリーが爆発したという事件が起こったばかりだが(参考記事)、またしてもスマホのバッテリーが爆発した。今回は、爆発したというよりも、突然火を噴いたといったほうがいいかもしれない。
中国北西部の甘粛省にあるスマホ修理店で、一人の男がスマホのバッテリー交換にやってきた。普通なら店員に交換してもらうものだが、この男はケチで、ネットショップで安いバッテリーを購入し、それを店に持参し、工具だけ借りて自分で交換すると言い出したのだった。
男が椅子に座り、ガラスケースの上で工具を使ってスマホからバッテリーを取り出そうとしていると、いきなり火を噴き、炎が男の顔を襲った。
慌てて飛び退る男。炎はさらに勢いを増し、まるで火炎放射器のように火を噴き続けた。
どうやら男は、金属製の工具でバッテリーのプラスとマイナスの部分を同時に触れてしまったらしい。それによりバッテリーがショートして一気に電力が流れたために火を噴いたようだ。その間、わずか3秒ほどではあったが、スマホバッテリーの威力をまざまざと見せつけられた光景だった。
中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、中国のスマホ用バッテリーについてこのように話す。
「スマホのバッテリーに使われているリチウムイオン電池には、かなりの量のエネルギーが溜め込まれており、もともと爆発しやすいと言われています。そこに持ってきて粗悪な中国製バッテリーでは、危険性はさらに増します。スマホ登場以前のガラケー時代には、バッテリー交換は自分でできましたが、その当時でも、出どころのわからないパチもんのバッテリーは、異様に熱を持ったり、いつの間にか膨らんできて使えなくなるなどの問題がしょっちゅう起こっていました」
幸いにもこの男は大したケガをしなかったようだが、いずれにしてもバッテリー交換は、ケチって自分でやろうとせず、専門家に任せたほうがよさそうである。
(文=佐久間賢三)
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