レスリング・伊調馨の“パワハラ告白”を焚きつけた!? 業界を跋扈する「録音小僧」の恥ずかしい過去
#レスリング #伊調馨
女子レスリング五輪4連覇中の伊調馨が冷遇されたとされる栄和人強化本部長の「パワハラ告発」は、複数のメディアが「闇の仕掛人」の存在をほのめかしている。
「この問題に火をつけたのは、一部芸能プロに後ろ盾があることを公言して業界人を脅してきた問題人物だと言われてますが、その男は何かと録音機を使って相手の失言を拾うので、昔は『録音小僧』なんて呼ばれていた」
その問題人物について追った夕刊紙記者によると、今回の告発話は「週刊文春」(文藝春秋)が報じる前からキャッチしていたが、その「録音小僧」なる問題人物が関わっていたことで、ノータッチにしていたという。
「告発話を担当した文春の記者自身も、後でそのことを知って上司に相談したと聞きます。やばいネタ元に関わったんじゃないかって」(同)
伊調には、師事するコーチへの圧力や、練習拠点への出入り禁止などがあったとして元レスリング五輪代表の安達巧らが弁護士と告発。ただ、栄本部長が極悪人のように伝えられる背景には、栄本部長が、伊調の従兄弟が関わったファッションショー出演を巡ったトラブルで逆恨みされていたという話も報じられている。その中で、「録音小僧」が暗躍したのだと見られるのだ。
「告発の中身自体は確かに問題ですが、火のつけ方が不自然だと思いませんか? そんな問題があるのなら、まず記者会見を開くとか堂々とやればいいのに、文春でゴシップにしちゃっているんですから、伊調を表に立てながら別の目的があったのでは?」
過去、芸能関係者の恐喝事件や、現役アイドルの美人局事件に関与が伝えられる「録音小僧」の呼び名の由来は、「昔、高田延彦のプロレス団体にいたから、プロレスラーっぽく付いたあだ名でもある」と元プロレスラーの爆裂超特急氏が証言する。
「録音小僧は、キックボクシングに詳しくない高田らに『自分は有力キックボクサーだ』と名乗って当時の人気選手だった前田憲作を挑発までしていたのに、実際にはそんな実績はなく、キングダムという格闘技団体で試合が組まれると当日、敵前逃亡したんです。人を通じて対戦相手に『恋人が見に来てるから負けてくれ』と言うような話をし、相手が激怒すると靴や荷物を置いたまま文字どおり、裸足で逃げ出してしまった。そのときは、ちょっとかわいそうな気もしましたが……」
奇妙なことに、告発者のひとり、安達氏はかつて同じ高田のもとでコーチを務めていたという録音小僧との接点もある。また、録音小僧は最近、大手芸能プロの名前を出して「ケイダッシュの使いだ」と名乗って元格闘家のジャーナリスト・片岡亮氏を威圧したこともあった。片岡氏がボクシングの亀田兄弟とトラブルになるや、複数の男を引き連れて取り囲んだのである。ただ、皮肉なことに、片岡氏は録音小僧の前述の敵前逃亡を現場で見ていたひとりでもあった。
「彼の対戦相手が僕の後輩で、僕はセコンドで来場していたので一部始終を見ました。相手が逃げてしまい急きょ、試合が宙に浮いて困ったのを覚えています。あのときの男が、後に『亀田兄弟と業務提携しているケイダッシュの者だ』とやってきたのは驚きました」(片岡氏)
この騒動は当時、本サイトで記事にしたところ、本人が日刊サイゾー編集部に連絡し「会見場から出てきた片岡氏を『おまえ』と呼んだためで小競り合いが起きた」などと説明している(記事参照)。
なんとも奇妙な過去を持つ通称「録音小僧」は謎の多い人物で、今回のレスリング告発にどこまで関与しているかはわからないが、関係者間では告発そのものより注目が集まりつつある。
ただ、あるレスリング関係者は「栄本部長が伊調を押しのけて、自分の娘を東京五輪に推したがっていたのは確か」とも語っており、この問題自体はしばらく尾を引きそうだ。
(文=和田修二)
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