安倍昭恵が傾倒する「ママ育協会」の思想がトンデモすぎ!! 木村拓哉・菅田将暉の母親も講演
「週刊新潮」(新潮社)が伝えた、木村拓哉(45)の母親と菅田将暉(25)の母親が登壇したトークショーイベントの内容が波紋を呼んでいる。木村母と菅田母が登場したのは、2月のある週末に東京・新宿のリーガロイヤルホテル東京で開かれた「日本創世女性シンポジウム」。一般社団法人ママ育協会という団体が主催したものだ。
特別ゲストとして呼ばれた木村拓哉の母・まさこさんは、息子が学生の頃に恐喝やイジメにあっていたことや、息子の妻である工藤静香(47)についての本音を吐露し、菅田将暉の母は歌手デビューも果たした長男の歌声を「家族の中では最下位」とバッサリ評するなど、彼らのファンにとっては貴重な話が多く聞けたようだ。さらにこのシンポジウムには安倍晋三首相(63)の妻・安倍昭恵氏(55)もサプライズで登壇した。
しかしこの会の主題は、「有名人の母親が語る子育て」ではない。イベント参加者は、スペシャルなゲストよりも、かがみ知加子理事長に夢中で、他の出演者の話に対してさほど興味を示していなかったという。かがみ理事長のカリスマ性の強さがうかがえる。
「ママ育協会」が目指すものとは何か。公式サイト上に掲載しているかがみ知加子理事長のメッセージによれば、「ママ教育では、女性に薄れつつある良妻賢母の在り方を現代に調和させ、共に社会を担う女性達がこの在り方を身につける事で、社会全体がより良くなる事を目指しています」。かがみ氏は看護師として医療に従事した後、出産を機に幼児教育ビジネスを立ち上げ、20数年にわたり0~10歳の児童を対象にした学習教室を展開。多くの親子に関わる中で問題意識の芽生えがあったのだろう、ママ育協会の設立は2014年で、「男らしく、女らしく、自分らしく生きる~今の時代の良妻賢母が日本の精神を取り戻す~」をモットーに、民間資格である「ママ育士」の資格認定事業を展開している。
「ママ育士」とは、子育て中の女性をサポートする業務であるが、具体的には子育て中の母親に向けた講座の開催、また元々のビジネスや子育て支援活動に「ママ育」を取り入れるなどして資格を活用することがすすめられている。
「ママ育協会」では胎内記憶について描いた映画『かみさまとのやくそく』の上映会なども行っており、前述のシンポジウムにも池川明医師が出席。子どもはみな「ママを選んで生まれて来た」と言い、「ママがママらしく本当にやりたいことをやればいい、キラキラ輝いて欲しい」と望むのだそうだ。そうした“思想”を持つことは自由であり、胎内記憶やママ育協会のメッセージを信じることで救われる女性がいることを否定はできない。しかし彼らの信奉する「ママ育」が母子の絆を深め、人々の幸せに寄与すると言いきることは断じてできない。なぜならば、親子の結びつきを全肯定するために、虐待を受けている子供を「ママを助けたくて(ママを選び)生まれてきた」と解釈し、障害を持って生まれた子供を「ママの魂の成長のために生まれてきた」と説明するといった手法をとっていては、たとえ母親の心が癒されようとも、子供自身が救われようがないからである。
「ママ育士」の活動例として紹介されているのは、お茶会主催、講座主催などであり、実質は「子育て女性をサポートする業務」というよりも「ママ育の思想を広めるための資格」であることがわかる。なぜかHPには、ママ育によって「5年付き合った彼からプロポーズされた」「不妊治療を止めたのに妊娠できた」という謎の記述もあり、混沌は深まるばかりだが、この「ママ育協会」に著名俳優の母親や安倍昭恵氏が傾倒しPRしていることには胸騒ぎを感じずにはいられない。
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