V6岡田准一が高倉健化する日は近い!! 今もゆかりの地で松の木をハグして約束交わす
3月2日に発表された「第41回日本アカデミー賞」の優秀主演男優賞に選ばれたV6の岡田准一(37)。授賞式では、映画『関ヶ原』にて主演・石田三成を演じた岡田准一を、“鬼が出る”と噂されるほど厳しいことで有名な原田眞人監督が「岡田さんの時はニコニコと。大きな鬼になる前にいろいろやってくれるので、感心して見ているだけです」と称賛していた。
14年には『永遠の0』にて最優秀主演男優賞と話題賞の俳優部門、『蜩ノ記』にて最優秀助演男優賞、16年には『海賊とよばれた男』にて優秀主演男優賞を受賞し、いまや「日本アカデミー賞」の常連俳優となった岡田准一。しかし、3月6日発売の「女性自身」(光文社)に掲載されたインタビューでは「役者の世界で30代はまだまだ前哨戦。40代になってどんな代表作を残せるかで決まる、と先輩方に言われているんです」と謙虚な心境を語っている。
同誌では、兵庫県にある日本映画の名優・志村喬の歴史をたどる「志村喬記念館」に訪れた。そこは14年「第38回日本アカデミー賞」にて、直接会ったことはない高倉健から「ご自身が行けないので、代わりに行って来てほしい。そして役者として勉強して来なさい」と知人を介して託されたことを明かした場所。志村喬とは、高倉健の憧れていた俳優であり、岡田准一は高倉健に憧れていることをたびたび公言している。岡田准一は、13年に初めて訪れて以降、何度も足を運んでいるそうで、その都度、志村喬の生家にあったという松の木をハグしたり、志村喬と高倉健に「これからも頑張ります」と約束するなど、ここが岡田准一にとってパワースポットだと明かした。
岡田准一は今後の展望として、志村喬は47歳、高倉健は46歳の時に代表作に出会ったことを例にあげ「そのころ志村喬さんや高倉健さんに見えていた景色を、僕も見ることができたらいいなと日々思うんです」と目標を語り、「そのためには、いまをどう過ごすのか。今後に向けて自分の中でより濃く本気でいろいろなころを考えようと思っています」とコメント。本誌に掲載された岡田准一の口髭を蓄えて高い志を語り、松の木と向き合い、真剣な面持ちで手をかざす姿は、人見知りでグループいち内気だったデビュー当初の面影はなく、むしろ高倉健に近い貫禄すら感じる。
17年5月に公開された岡田准一主演映画『追憶』は、生前の高倉健を撮り続けた降旗康男監督とカメラマンの木村大作氏がタッグを組んだ“高倉組”の作品だった。完成報告会見にて、降旗監督は「(岡田には)高倉健さんを継ぐ俳優になっていただければいいなと思いながら仕事をしていました」とコメント。岡田准一を斜め後ろから見た時に高倉健の面影を重ねたそうで、「背は健さんのほうが高いですが、ひとりの人間の姿として、同じような人生を背負って生きている。そういったものが斜め後ろ姿に共通していると思います」と語った。さらに木村氏も「健さんは基本的には受けてたつ俳優。周りに喋らせて、黙って、何かを感じさせるんです。僕が健さんで一番好きなのは後ろ姿。(カメラから)覗いていると、人生すべてを感じます。そういったものを岡田さんに感じています」と同調していた。
13年3月公開の映画『図書館戦争』の完成披露記者会見では、福士蒼汰(24)が撮影中の岡田准一の様子を明かし「現場で気を遣ってずっと立っていた。将来は高倉健さんのようになられる方」と絶賛。高倉健は、常に立ちっぱなしのスタッフのことを考え、自身も待機時間中に座らなかったという伝説は有名だ。岡田准一がその伝説を知った上で座らなかったのかは定かではないが、高倉健を意識していたとしても実行できるのはすごい。
そして、15年8月放送のV6がメインパーソナリティを務めた『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)では、かつて高倉健本人も岡田准一を称賛していたことが明らかになった。同番組にて、高倉健の足跡をたどる旅に出た岡田准一は、途中「志村喬記念館」を訪れると、館長の宇治紘三氏から「高倉健さんが岡田さんを『最近、気骨のある男性俳優が出てきて嬉しい』と評していた」と明かされ、岡田は目に涙を浮かべていた。
17年のクリスマスイブに女優・宮崎あおい(32)との結婚を発表して以降、ファン離れが加速しているとも言われる岡田准一。もちろん、ジャニーズ事務所に所属するアイドルグループV6のメンバーではあることは変わらないが、岡田准一が目指しているのが高倉健なことは明らかであり、実際に着々と近づいてきている。今の彼は、アイドルでありながら、日本を代表する俳優・岡田准一なのだ。
(夏木バリ)
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