トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > キムタク秘話は演技とは全然関係ない説

ドラマ時期になると必ず飛び出す! 豪華共演者たちが明かす「キムタク最高!」秘話が「演技とは全然関係ない……」

木村拓哉公式ホームページ

「キムタクは、何を演じてもキムタク」

 その演技力を評すとき、必ずそう言われてしまう木村拓哉。

「現在、放送中の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)を見ても、確かにそこにいるのは、やはりいつものキムタクで、キムタク以上でも以下でもない、安定のキムタク演技となっています」(テレビ雑誌記者)

 視聴率は平均で14%台後半(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。いまの時代にあっては、立派なヒット作品といえるが、これがかつては当たり前のように20~30%という視聴率をたたき出していたことを考えると、さみしさは否めない。

「しかも、同じジャニーズの松本潤主演ドラマ『99.9』(TBS系)が、『BG』を上回る平均17%に迫る好成績で、話題も持っていかれています」(同)

 という状況を考えると、もうちょっと自分の演技を見つめ直して、スタイルを変えてみてもよさそうなものだが、あるドラマ関係者はこう話す。

「そんな議論はもう10年以上前からあり、いつも彼なりに作品に真摯に向き合っているのだと思います」

 実際、共演者たちから伝わってくるのは、そんなキムタクを絶賛する声ばかりだ。

 先日は、『BG』で共演中の間宮祥太朗がドラマのPRのために出演した『イッテンモノ』(テレビ朝日系)で、キムタクが俳優陣の映らないシーンでも楽屋に戻らず、マラソン大会のスタートの号砲を鳴らす役を買って出て、エキストラたちの士気を上げた、という秘話を披露し、その格好良さを讃えていた。

「1月放送の『ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人』(フジテレビ系)では、市川染五郎改め、10代目松本幸四郎が嫉妬する人物として、キムタクを“存在自体がひとつのジャンル”と評価。04年の『プライド』(同)で共演したときに、キムタクがケンカのシーンで数秒映るだけのTシャツの柄にこだわっていたというエピソードを披露し、『そのこだわりにやられた』と、役者として大きな影響を受けたと絶賛していました」(前出・テレビ雑誌記者)

 また、よく聞く“キムタクかっこいい伝説”として、数十人ものスタッフの名前を覚えているとか、差し入れが豪華だ、といったエピソードも、ドラマが始まると一度は女性誌に登場するお約束記事となっている。

 だが、一つひとつをよくよく見直してみると……あれれ、全部、演技をいかに高めるかという、俳優の本分と、あんまり関係なくない? もちろん、どれも立派なことだが、最も大事なのは、その上でどう演じたか、のはずだが、そこを讃える話は一つも出てこないのだ。

「昨年の『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)で共演した浅野忠信は、キムタクの役作りについて、『我々は、キャラクターの心理や心情を考えるけど、木村さんは医者としてベースにあるテクニックの面から役を組み立てていく。(中略)アプローチがまったく違う。刺激を受けた』と、インタビューで話していましたが、そうやって組み立てたはずの医師・沖田一光役は、結局、いつものキムタクでしたから、役作りとしてキムタクのアプローチは成立していたのか、大いに疑問。浅野は、“キムタクはカッコつけばっかり”ってことを指摘して、実はディスっていたのではとさえ解釈できるインタビューで、読んでいてドキドキしました」(ドラマ関係者)

 山田孝之はかつて、「僕がいい人だとかかっこいいと思われようとか、どうでもいい。作品の中で、その役になれているか、そう見えているかどうか以外に興味がない」といったことを話していたことがあった。いろんなアプローチがあっていいが、役者としては、やはりまずはそこだろう。高視聴率獲得を義務付けられながら、その期待にもう30年近くも応え続けているキムタクが、稀代の大スターであることはその通りだが、そろそろ誰か、注意するべきなのかもしれない。

最終更新:2018/03/06 22:30
ページ上部へ戻る

配給映画