紀子さまと眞子さまが“完全断絶”……週刊誌の「小室家バッシング」が止まらない!
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
私は仮想通貨については無知だが、知ろうとも買ってみようとも思わない。
新潮は、そんな「リスク100%」の仮想通貨について大特集を組んでいるが、これを担当した編集者も、「犯罪のツールにもなり得る仮想通貨。リスクに満ち満ちた招待状を受け取るか否かは、あなた次第だ」と投げやりである。
確かに「億り人」といわれるのはいるらしい。都内の20代、妻子持ちのケースはこうだ。
「いま現在持っている仮想通貨は、含み益で4億円超」だという。「その他に現金化したものも2億円あります」。
この男性、高卒で会社員になったものの、キャバクラ通いで800万円の借金を作った。ところが不動産投資が当たって退社し、不動産業を始めたという。
「仮想通貨を始めたのは、昨年1月。友人が怪しい仮想通貨セミナーに誘われ、興味を持った。まず500万円でビットコインを、次に500万円で別のコインを買いました。100種類以上に手を出して一番当たったのはADKというコイン。短期間で80倍に上がり、これだけで億の利益です」
この若者、昔はベンツが好きだったが、いつでも買えると思うと興味がなくなったという。キャバクラに4,000万円持って行って使おうとしたが、会計はわずか70万円だった。
昔からこの手の金儲け話セミナーには、こういう輩が壇上で、「僕でもできるのだから、皆さんもやってみませんか」と大声で吠えるのが「お決まり」であった。
私は、こういう記事を読んでも、やろうなどとこれっぽっちも思わない。第一、悔しいがカネがない。10億円持っていたら、10万円ぐらいコインを買ってみてもいいがね。
新潮が発売になる前日の夜、新宿のはずれにあるBar「猫目」で朝日新聞の人間と一緒になった。
彼が「明日の新潮の広告はトップが黒塗りになるようですよ」といった。
何かあったの? 「昭和天皇のピンク映画」というタイトルの「昭和天皇」のところを、社内の広告規定にひっかかるので、削るか黒塗りにするか新潮に申し入れ、黒塗りになったそうです。読売や毎日も同じになるようです。
映画版『風流夢譚』なのかと思ったが、内容は知らないらしい。
そういえば、現役編集長のときによく朝日と広告の文言で揉めた。当時は「セックス」がダメで「SEX」ならいいという。なぜなら英語は子どもが読めないから。そんなバカバカしいことを思い出した。
確かに3月1日の朝日の新潮の広告は「昭和天皇」が黒塗りで、「のピンク映画」とある。さっそく読んでみた。
簡単に記すと、ピンク映画の老舗「大蔵映画」の子会社で、四大ピンク映画の巨匠の一人といわれる監督が作ったそうだ。あらすじは「モデルがない某国の象徴としての王は、長年神として崇められていたが、敗戦を機に霊長類宣言をし、打ちひしがれた生活苦にあえぐ国民と直にお話をする為に巡行していた」というもの。
象徴、敗戦、霊長類宣言など、昭和天皇をモデルにしているのは明らかだ。映画の脚本には「朕、人妻と密会す」と記されているそうだ。
映画には、マッカーサー風な外人、ローマの休日風のシーンなどがあるという。
この映画、映倫の審査も通り、試写会まで行われたが、劇場の支配人が「これはマズイだろう」と判断し、延期にして、監督も了承し「申し訳なかった」と謝罪しているそうだ。
「大蔵映画」の現社長である大倉満彦氏は、この映画の存在を知らなかったというのだ。
新潮は、戦後作られた「不敬映画」を5本挙げているが、原一男の『ゆきゆきて、神軍』や渡辺謙一の『天皇と軍隊』のような、昭和天皇の戦争責任を問っている良質のドキュメンタリーまで入れているのはおかしい。
ピンク映画だからというのではないが、この監督が、なぜこれを撮るのかという意図も、問題意識もないキワモノ映画である。これを巻頭で取り上げる新潮側の意図も、私にはわからない。
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