“芸人コメンテーター”の申し子・カンニング竹山が「ほとんどのテレビ番組はワイドショーになる」と断言!
#お笑い #カンニング竹山
■「バラエティはフィクションでワイドショーはリアル」、それって本当か?
もう一つ、竹山はワイドショーの持つ優位性を挙げた。
「報道とかワイドショーはノンフィクションでリアルだなってイメージをみんな持ってると思うんですよ。でも、バラエティは作りもの。『フィクションでしょ?』って」(竹山)
例 えば、バラエティで出演者同士がケンカしても「ヤラセでしょ?」と思われがち。しかし、ワイドショーならばドキドキする。その理由を、竹山は以下のように説明した。
「生放送だからです。同じ時間を共有してるんです。ケンカしたらそこで行われてることになるわけです、だから、ドキドキするんです」(竹山)
■全てはワイドショー化する。その申し子はカンニング竹山
竹山が主張する“ワイドショーの強み”として、最も強力なのはこれだろう。「扱えるネタが豊富」。
「今、僕がここで覚せい剤とか薬物問題について話し出したら嫌でしょ? でも、ワイドショーはできます。政治もできますよね。安倍首相がどうのって言っときながら芸能人の不倫もやったりするんですよ」(竹山)
ワイドショーは報道ではない。それでいて、笑いを取りに行ってるわけでもない。カメレオンのように、その時々でどちらかへ寄る。
「ワイドショーなんて、あんなのバラエティなんです。ちょっと曖昧なバラエティにコメンテーターとして芸人が出てるだけ」(竹山)
そして、冒頭の持論につながる。「ほとんどのテレビ番組がワイドショーになる」だ。
「ワイドショーというテイだけど、1コーナーでは熱湯風呂をやる。別のコーナーでは芸人3人が海外に旅に行き、過酷な目に遭ってるとか。組み合わせでそういう手がいっぱいできるかもしれない」(竹山)
確かに、現在のテレビ界を見渡すと、うなずける推測だ。昨今、芸人に求められるのは“面白さ”のみではない。芸人がワイドショーで重宝される現状が、それを証明している。
世のトピックに対峙するスタンス、コメント、感情などが重視されるワイドショー。それらは、ネット上で執拗に観察される。ここで強度を持つには、持論を淀みなく解説するトーク力と揺るぎなさが重要となる。
竹山は、全て併せ持っている。ワイドショーで引っ張りだこなのも当然だ。良くも悪くも、現在のテレビ界をいろいろな意味で体現するのがカンニング竹山。そんな気がしてならない。
(文=寺西ジャジューカ)
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