『家、ついて行ってイイですか?』が偶然にも行き着いた「世界の暗部」 父親は自殺したのか、暗殺されたのか……
#バラエティ #テレビ東京
■「自死ではなく暗殺だった方が、まだ気持ちは楽」
自殺したご主人が発見されたのは、2013年4月1日。さまざまなメディアがこのことを報じており、ある記事は「鈴木宗男氏と国後島に訪れた際、鈴木氏に殴られたとして揉めたことがある」と、ご主人のエピソードを紹介している。
だが、外務省は詳細を明らかにしなかった。死の原因は業務に関わることなのか、個人的理由なのか……?
「仕事柄、暗殺とかあってもおかしくないような立場にあったと思いますけど……」
「何があの時あったのか、それは私も知りたい」(奥さん)
機密情報を扱っているため、家族にも仕事の話をしなかったご主人。事情を知る由もない家族は、置いてけぼりを食った格好だ。
「正直なところ、私にとっては、暗殺であった方がまだ気が楽だった気が……。でも、自死だったと私は思いますね。他殺であった方が、気持ち的には楽です。何があったか本当にわからないんですけど、私は。本当の原因がどこにあるかわからないです。なんか、ずっと夢を見ているみたいで」(奥さん)
ご主人は、もりさんに“最後の手紙”を送っている。
「もりが全然この件には関係ない」
「すごい良い娘でした。本当に本当に好きです。でもごめんなさい。でもずっと愛しているので」
「『半径10m以内』、そして『偶然』のドキュメンタリー」の強烈さが身に沁みた。半径10m以内に、映画のようなエピソードは存在している。“仕込み”という手段を介さず、偶然にもそこへ行き当たっている。
思わず「奇跡だ!」と叫びたくなるが、果たしてそうだろうか。人には「内ヅラ」と「外ヅラ」があり、我々が見せ合うのは「外ヅラ」の方。行き交う人々の「内ヅラ」に劇的なドラマが隠されているなんて知りもしないし、あっても不思議じゃない。今回、それがよくわかった。
(文=寺西ジャジューカ)
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