“キスをしない”山崎賢人と門脇麦、2人の関係に変化が――? 「愛」が加速する『トドメの接吻』
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■100億が、旺太郎の手に!?
タイムリープしたことには気がついておらず、夢を見ていたと思っている美尊ちゃんは、信頼していた母・京子(高橋ひとみ)が尊氏との結婚に賛成しはじめたことに憤りを感じていました。もちろん、勝手に結婚の段取りを進め、旺太郎への苛立ちからか、長谷部くんにまで暴力を振るっていた兄にも強い不信感を抱きます。
そうして並樹グループに関わるお偉いさんが大勢集っている中、堂々と尊氏との結婚を拒否。尊氏のおめめウルウル攻撃も、旺太郎にゾッコンの美尊ちゃんにはもう効きません。そこに現れた旺太郎は、尊氏と母も聞いている前で、他の女性との関係も絶って、ホストをやめると宣言。ついに、100億を手にできるところまできました。
店を辞めることを告げようと、その足で、勤め先のホストクラブ「ナルキッソス」に向かった旺太郎と美尊ちゃん。旺太郎は、店で美尊ちゃんから、旺太郎が殺されてからの1週間ぶんの夢を見ていたこと、夢が覚める前に女にキスをされたこと、キスをされたとき「エイトと幸せになって」とその女に言われたことを聞きました。そういえば、この店でのシーンで、ゆりやんレトリィバァが客として登場しましたが、この演出については特に必要性を感じなかったので、ノーコメントです。
■「キス」よりも「ハグ」を選んだ“意味”
全てを知り、美尊ちゃんを残して店を飛び出した旺太郎。宰子の元へと向う途中、頭の中では走馬灯のようにこれまでの宰子とのやりとりがぐるぐる。もうコレ、好きになってるやつじゃん! 「一度だけなら、夢だと思ってくれるかも……」と美尊ちゃんにキスをした理由を話す宰子に「本当にそれだけか? 他に理由があるんじゃないのか?」と、問い詰めて言わせようとするあたり、ズルい男です。も~! わかってるくせに!
「あなたへの想いを残したまま、会わせてあげたかった。あなたを幸せにできるのはあの人だから」
「生きてるほうがつらいなんて言わないで。つらいことがあったらいつでもする。あなたが幸せになるまで何度でもキスする。私がいれば、過去を変えられる」
「それが私が生き残った理由だと思うから。私はそれを自分の幸せにする」
「私、道具になる。あなたの役に立つ道具になる」
悲しそうな表情を浮かべつつも、宰子からは、強い決意のようなものを感じます。こんなふうに、ほぼ告白に近いことを言われて、心が動かない男がいるわけがないでしょう。旺太郎は、キスをしてタイムリープしようとする宰子を、ケガをしていないほうの腕でギュッと抱きしめ制止。宰子も旺太郎の背中に腕を回します。
5話(参照記事)で母を助けたときのように、以前までの旺太郎なら間違いなくここでキスをしてタイムリープすることを選んだのでしょうが、ここではハグを選んだ。真意はわかりませんが、過去に戻りたくて抱きしめたわけではないのは確かです。宰子が12年前に自分と弟・光太が助けたあの少女だとわかった途端、散々ひどい言葉を浴びせてきましたが、宰子の自己犠牲ともいえる献身的な愛に触れ、愛を必要としていなかった彼が、少しずつ、愛を受け入れるように変わってきています。そして、2人の関係も“ただの契約相手”から何か別のものに変化しているように感じました。そのことに2人が気付くキッカケになるような、キスよりも意味のあるシーンだったのではないでしょうか?
■尊氏、ホストになる!?
と、そんなところにタイミング悪く現れた美尊ちゃん。はい、修羅場です。抱き合う2人、そして宰子を見るなり、「この人、夢で見た人!」と戸惑います。
一方、叔父の郡次(小市慢太郎)に宰子について調べさせ、その結果、宰子も12年前にあの船に乗っていたということを知った尊氏は、春海の狙い通り、彼の元を尋ねます。
残り3話を前に、物語が大きく動いた今話。旺太郎を訪ねてきた父・旺(光石研)や、長谷部くんが入院している病院の看護師さんもなんだか怪しかったし、この先いったいどう展開していくのでしょうか? 個人的には、100億よりも、旺太郎は宰子とうまくいってほしいですが……。
そういえば、「Hulu」で配信されている、7日前に遡って生き返らない“死後の世界”を描いたスピンオフドラマ『トドメのパラレル』では、闇の帝王こと尊氏が、歌舞伎町の帝王に! 「ナイン」という名前でナルキッソスのホストになっています。こっちの尊氏は、エグいくらいに“闇化”しているので、ブラック真剣佑がお好きな方は、こちらもぜひ。
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