連続殺人に仮想通貨トラブル……『アンナチュラル』脚本家は予言者なのか?
2018/02/23 17:00
#ドラマ #TBS #石原さとみ #どらまっ子 #大羽鴨乃 #アンナチュラル
実は今回、普段から本心を語らないミコトに対して、東海林が不満を述べる場面があったんですね。ミコトとしては、幼少期に一家心中で1人だけ生き残ったという事実を隠したいがため、心を開ききれないというもどかしさがある。そして、警察に追われストレスの溜まる状況だったこともあり、“友達ではなく、ただの同僚”と自分たちの関係性を決めつけ、やや険悪なムードになってしまいます。
しかし、事件が解決してホッとすると、肩を寄せ合い居酒屋へ。照れくささから口ではお互いに「ただの同僚」と言い合うものの、その姿は紛れもなく友情に満ちているのです。
一方、岩永ら4人は、表向きには学生時代からの親友同士。しかし実際には、犯罪で結びついただけの縁であり、1人が利己的な行動に出てしまえば呆気なく崩壊してしまうのです。
そんな、ミコトと東海林、岩永らを対比させることで、今回のサブタイトルに用いた“友達じゃない”という言葉ひとつ取っても、さまざまな関係性があるのだということを、うまく表現していたと思います。殺人のトリックや真相究明に関してはやや平凡だったものの、人間がしっかり描かれていたため見応えがありました。今回で第6話と折り返し地点を迎えましたが、次回からますます目が離せなくなりそうです。
(文=大羽鴨乃)
最終更新:2018/02/23 17:00
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