森三中・黒沢の“エピソードトーク”がホラーと紙一重! 「中1まで朝食を知らなかった」という告白は星新一ばりだ
2018/02/21 18:00
#お笑い
“朝食とる派”を見下す黒沢であったが、朝ごはんの概念を知らない黒沢の方がマイノリティなのは当然。ある日、クラスメイトから「朝ごはん、食べてきてないの?」とツッコまれ、クラスじゅうが朝ごはんを知らない黒沢にざわついた。彼女の中で価値観の逆転現象が起こった瞬間だ。
「『朝ごはんなんて食べてるの!?』って、最初は私の方が上に立った人間だったのに、急にざわざわして1人になったような感じで、あの時はすごく怖かったです」(黒沢)
帰宅後、黒沢は母親に直談判する。
黒沢 お母さん、“朝ごはん”っていうのが食べたい!
お母さん バレた(笑)?
■「お笑いとホラーは紙一重」を具体化した思春期を過ごした黒沢
楳図かずおは「追いかけられるとホラーで、それを傍から見ているとギャグになり得る」という表現で、お笑いとホラーは紙一重だと論じた。
創作やフィクションではなく、現実世界における「お笑いとホラーは紙一重」を、今回の黒沢のエピソードトークは具体化している。実の子に「朝ごはん」という存在そのものを教えず、中学入学までその状態のまま育てることに成功した黒沢家。星新一のショートショートのような話だが、あくまでこれは現実のエピソードなのだ。
リアルに体験した、体験せざるを得なかった境遇だからこそ恐ろしい。ネタ探しの末ではなく、ナチュラルに出来上がってしまったエピソードトーク。なんたる破壊力か。
やはり、異常な人間こそネタの宝庫なのだ。
(文=寺西ジャジューカ)
最終更新:2018/02/21 18:00
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