危険な計算式“シンデレラ体重”、20年前に提唱した「たかの友梨」が今になって批判の的に!
現代女性にとって、「痩せてキレイになりたいと」という願いはいつでも持っているもの。特に10代~20代の若い女性はその思いが顕著で、若年女性向けファッション誌では、毎月のように新しいダイエット法を紹介している。また、WEBサイト・マイナビティーンズなどでは、新しい体重の基準として「シンデレラ体重」と呼ばれる計算式を紹介。それが若い女性たちの間で流行しているというのだが、これがネット上で問題となっていた。
「シンデレラ体重」とは、元はエステサロン最大手・たかの友梨ビューティークリニックが20年以上前に提唱したもので、「身長(m)×身長(m)×22×0.9」の計算式に自分の身長を加えて出てきた数字が、美しく見える理想体重だというもの。しかし、最近話題になっている「シンデレラ体重」は、より低体重を推奨しており、計算式は「身長(m)×身長(m)×20×0.9」。例えば、身長160cmであれば、1.6(m)×1.6(m)×20×0.9=46.1kgとなり、肥満度を表す体格指数であるBMI数値は18となる。
この数値が厚生労働省の推奨する健康的で標準とされるBMI数値18.5~25.0を大きく下回り低体重とされているため、「骨粗しょう症などのあらゆる健康リスクが高まる!」とネット上で話題に。さらに、提唱し始めたたかの友梨ビューティークリニックに対しても、「健康リスクをガン無視!」「健康を考えず、金儲けに走っている!」との非難が集まっていたのだ。
なんとも、痩せていることに執着している日本の若い女性が飛びつきそうな「シンデレラ体重」。流行しているということは、“痩せている=美しい”という考えが根強いともいえるが、その一方で海外は日本とは真逆の風潮となっているようだ。
「海外では、ファッションモデルの摂食障害や痩せすぎが原因の突然死などの問題が起きており、世界的に社会問題となっています。フランスではモデルが健康だと証明する診断書を必ず提出するよう法律が施行され、海外のハイブランドでは、痩せすぎモデルの起用はNGの方針を表明するなど対策を採っています」(ファッション誌ライター)
WEBサイトによって20年以上前の提唱を掘り起こされ、批判の的になってしまったたかの友梨ビューティークリニック。今後「エステサロンに通うと危険」という風潮にならないためにも、何かしら弁明したほうがいいのではないだろうか。
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