テレビ局の“ジャニーズ忖度”で……人気上昇も「グループ売り」できないEBiDANの苦悩
#アイドル #ジャニーズ #スターダスト
男性アイドルといえば、ジャニーズ事務所の寡占状態となっている日本の芸能界だが、その牙城を切り崩そうと近頃、勢いを増しているのがスターダストプロモーションのEBiDANだ。
超特急、DISH//、PrizmaXなどのユニットを擁するEBiDAN。地上波のテレビに登場することは少ないが、超特急は昨年オリコン1位を獲得し、アリーナツアーも成功、DISH//も単独日本武道館公演を何度も成功させるなど、その人気は高い。
「ジャニーズ勢には及ばないとしても、男性アイドル業界で確実に勢力を拡大しているのがEBiDAN。最近はソロでの売り出しも積極的で、DISH//のボーカル&ギター・北村匠海はドラマや映画に出演し、イケメン若手俳優として知名度を上げています」(女性週刊誌記者)
俳優として出演した作品の番宣でバラエティー番組にも出演するようになった北村。しかし、そこではグループ活動について深く掘り下げられることは少ないという。
「あくまで“イケメン俳優”として出演しているのであって、アイドルグループのメンバーとして出演しているわけではないというのが、番組サイドのスタンスのようですね。だから、グループの話はスルーされがちなんです。スターダストとしてみれば、メンバーが個人で売れることで、グループの知名度を上げたいのでしょうが、あまりうまく行かないようです」(同)
ももいろクローバーZのブレーク以降、多数の女性アイドルグループを輩出しているスターダスト。その男性バージョンとしてのEBiDANにも期待をかけているという。
「固定客を相手に確実な売り上げが見込めるアイドルビジネスは、事務所としてはかなりありがたいものです。今後数十年にわたってスターダスト全体の屋台骨にしようと、音楽部門に力を入れている。そのためにはEBiDANのブレークが必要となるわけですが、あまりにも強力なライバルが立ちはだかって、どうにもいかないようです」(芸能事務所関係者)
その強力なライバルとは、もちろんジャニーズ事務所だ。
「ジャニーズ事務所が直々に“EBiDANに触れるな”などと、制作サイドに要請することはありません。でも、ジャニーズ事務所は横並びの出演者をものすごく気にするので、バラエティー番組にゲスト出演する際も“先週は誰が出ましたか?”などと聞いてくる。そこで、イケメン若手俳優がいたりすると、“次回からのオファーについては考えさせていただきます”となりかねない。そして、最大のタブーがジャニーズのタレントを別事務所の男性アイドルグループと同列に扱うことなんです。たとえば『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)などは、番宣などでジャニーズタレントが出ることも多く、DISH//のメンバーを大々的に扱ったとなると、確実に波風が立ってしまう。ジャニーズとの関係をこじれさせたくない制作サイドが、EBiDANにあまり触れなくなるというのも理解できますね」(前出関係者)
いくらコンサートにたくさんのファンを呼べても、メディア露出は思うようにいかないEBiDAN。本当のブレークにはまだまだ時間がかかりそうだ。
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