大流行の散歩番組に意外な苦悩!? いつまでも溶けない都内の雪に“恨み節”のワケ
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現在、テレビ界では、『じゅん散歩』(テレビ朝日系)、『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系)、『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ系)など、散歩番組が大流行。各局で制作費節減が叫ばれる中、街をぶらぶら歩くだけの番組は経費節減の優等生だが、スタッフが悩まされているのが「雪」だ。
今冬は全国的に雪が多く、山形県では4メートルを超える積雪を記録する地域も。東京23区でも1月22日に23センチの積雪があり、日陰には、いまだにその雪が残っている。散歩番組は出演者と素人たちのやりとりが見どころだが、どうしても画面に映り込んでしまう道路脇の雪に、関係者は舌打ちしている。テレビ情報誌の記者が語る。
「通常の散歩番組は、ロケをしてから放送されるまでに1週間以上はかかるもの。『じゅん散歩』は、ロケから放送までに1カ月以上かかっているので、今撮影すると、3月半ばに“雪の東京”を放送することになります。仮に雪が映ってしまえば、『ずいぶん前に撮影してるんだな』ということが視聴者にバレてしまいます。あまりに季節感がズレているのはNGです」
いつ撮影していようが、番組が面白ければそれでいいような気もするが、あまりに前に撮影したものだとわかると、視聴者が白けてしまうのだとか。『じゅん散歩』に限らず、ロケ番組に雪は大敵だ。番組制作の関係者は明かす。
「散歩番組には、大きく分けて2つのパターンがあります。1つは本当にガチで散歩するもの、もう1つは予め台本があって、それに沿って“散歩している風”に進めるものです。例えば、散歩番組の老舗の『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)は後者の代表で、そもそも番組は出演者が1日で旅をする作りになっていますが、実際は撮影に数日かかっています。だから番組をよく見ると、途中で雨が降ったりやんだりする回もあります。ロケ番組は天気予報とのにらめっこですが、何日か撮った後に雪が降ったら、辻褄を合わせるのは大変でしょうね。ましてドラマだったら、スタッフが雪かきをさせられたり、撮り直しになったりすることもあるでしょう」
お気楽に見える散歩番組だが、裏にはさまざまな苦労が潜んでいるようだ。
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