次々期朝ドラ『まんぷく』、安藤サクラと長谷川博己のコンビに決定! “フレッシュ感ゼロ”のキャスティングに潜む裏事情
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10月1日に放送開始する次々期NHK連続ドラマ小説『まんぷく』のメインキャストが、安藤サクラと長谷川博己に決定し、朝ドラファンを驚かせている。
というのは、朝ドラのヒロインには若手が抜擢されるのが通例で、すでに30歳を過ぎ、昨年6月には第1子となる女児を出産した安藤が起用されるのは、異例だからだ。NHKによると、“ママさんヒロイン”は史上初だという。
『まんぷく』はインスタントラーメンを生み出した日清食品創業者の安藤百福さん、仁子さん夫婦の半生をモデルにした作品。戦前から高度経済成長時代にかけて、大阪で懸命に生き抜いた夫婦の成功物語だ。安藤は立花福子役、長谷川は萬平役を演じる。
安藤の代表作は、映画『かぞくのくに』(2012年)、『0.5ミリ』(14年)、『百円の恋』(14年)などで、「第55回ブルーリボン賞」(12年度)、「第57回ブルーリボン賞」(14年度)で主演女優賞、「第38回日本アカデミー賞」(同)で優秀主演女優賞、「第39回日本アカデミー賞」(15年度)で最優秀主演女優賞を受賞するなど、その演技力は折り紙付き。
出産後、当面は仕事をセーブして、育児に専念する意向だったというが、家族の後押しで、オファーを受ける決断に至った。安藤は、過去に何度も朝ドラのヒロインオーディションに応募しながら、落選した経験があり、朝ドラには特別な思い入れがあったようだ。
安藤の相手役を務める長谷川は40歳。朝ドラではヒロインのみならず、パートナーも若手俳優が起用されることが多い。近年では、福士蒼汰、東出昌大、鈴木亮平、山崎賢人らが朝ドラをステップにブレークを果たした。『あさが来た』(15年後期)での波瑠と玉木宏の“年齢差”が大きいコンビはあるが、メインキャストが二人とも、すでに相応のキャリアを積んだ成熟した役者が起用されるのは異例のケースとなる。
安藤と長谷川のコンビでは、正直フレッシュ感がまるでなく、従来の朝ドラのイメージとはかけ離れてしまう。それがわかっていながら、なぜこういったキャスティングになったのだろうか?
「『まんぷく』は朝ドラ99作目。区切りとなる100作目の『夏空-なつぞら-』(広瀬すず主演)に、いい形でつなげたいのでしょう。そのためには、高視聴率で終える必要があります。演技力のある安藤と長谷川なら、『おもしろい作品になるだろう』という期待感は高まります。脚本も、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、『HERO』『ガリレオ』(いずれもフジテレビ系)、『DOCTORS~最強の名医~』(テレビ朝日系)などを手掛けたヒットメーカー・福田靖氏が担当し、万全の体勢を取っています。現在放送中の『わろてんか』(葵わかな主演)は、この先大崩れしなければ、なんとか平均視聴率20%を超えられそうです。次作『半分、青い。』は、葵同様、ほとんど無名の永野芽郁がヒロインで、視聴率が不安視されますが、そこは相手役に佐藤健を起用してカバーしようとしています。『あまちゃん』(13年前期)以降、高視聴率が続いている朝ドラだけに、“視聴率至上主義”に走っているのでしょうね」(テレビ誌関係者)
朝ドラといえば、フレッシュな若手ヒロインが奮闘する姿を見るのが定番となっていたが、そのイメージを脱却した作品となる『まんぷく』は、果たしてヒットするのか? 高い評価を得られるようだと、その後の広瀬がやりづらくなりそうだ。
(文=田中七男)
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