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日刊サイゾー トップ > 社会  > 平昌五輪で“セクハラ告発”続発!

開幕直前の平昌冬季五輪で“セクハラ告発”続発! 処遇改善の責任者までが……

平昌五輪公式サイトより

 9日から韓国で開催される平昌冬季五輪。その運営に携わるアルバイトとボランティアスタッフたちから、現場でセクハラ被害に遭ったとの訴えが続出している。

 例えば、競技警備のアルバイトで現地に派遣された大学生のA氏は、人員管理を受け持つ民間業者の責任者からセクハラを受けたと韓国メディアに告発した。

 A氏によれば、1月30日に現地入りした直後から、同責任者のセクハラは始まったという。肩や腕へのボディタッチから始まり、そのうち背中を触られるように。A氏は抵抗したが、それでもセクハラ行為は続いた。同責任者はA氏を両腕で抱きしめ、こうささやいたのである。

「かわいいお姉さん、こんなところで何しているの?」

 同責任者の振る舞いは、キャバクラ嬢に接するときのようだったとA氏は振り返っている。

「脅されているように感じましたし、ものすごく不快でした」

 A氏は五輪に携われることを楽しみにしていたというが、結局、そのセクハラに耐えかねて、すぐさま退職を決めた。これまで明らかになっているだけでも、5人の学生アルバイトが同様のセクハラを受けたという。事件発覚後、この責任者は解雇されている。

 このセクハラ行為よりも、さらに物議を醸しているのは、2月3日に告発された事件だ。何しろ、セクハラを行った加害者はボランティアスタッフ権益委員会の委員長だったのである。同委員会は、ボランティアスタッフの処遇を改善するために平昌五輪組織委員会が最近、新たに設置したものだ。

 同委員長のセクハラをFacebook上で告発したB氏によれば、事件は、ボランティアに携わる外国人・海外在留者を対象とした基本教育の場で起こったという。同委員長はその場で、こう書かれた資料を配布し、大声で朗読したのだった。

「男は癒されるために金を払ってキャバクラに行く」

「家で妻が癒してくれないから」

「男は癒してもらえないと寂しい」

 しかも、この発言は別の講師が「男女平等な平昌五輪と平昌パラリンピック」との講義を行った直後になされたという。それだけに、B氏はこの発言内容に驚きを隠せず、ほかの参加者も、「露骨な女性嫌悪発言をしたことに衝撃を受けた」などと語っている。同委員長は、この発言が取りざたされると、「そういう意味で言ったわけではなかったのに、誤解があったようだ」と釈明した。

 そのほかにも、江陵(カンヌン)の選手村でアルバイトとして働く大学生が民間派遣業者の責任者から「抱きしめてくれ」と迫られ、肩を揉むふりをして体を触られたと明かすなど、韓国のネット上には、セクハラ被害を訴える声が相次いで寄せられている。

 そもそも韓国では、職場でのセクハラが急増している。17年に雇用労働部が申告を受けたセクハラ被害は728件で、12年(263件)から3倍以上に膨れ上がっている。そうした社会状況が平昌五輪の現場にも現れているのだろうが、それにしても男女平等を掲げる五輪の裏でセクハラが多発していることは許し難い。

 平昌五輪組織委員会は、状況を把握して必要な措置を取るとしているが、これ以上被害が広がらないことを願うばかりだ。
(文=S-KOREA編集部)

●参考記事
・美女三銃士や人気モデルもボランティアとして奮起。平昌五輪は過去の“汚名”を返上できるか?
http://s-korea.jp/archives/27190?zo=1
・暴行事件に手続きミス、「スキーをやめる」という選手も出ている韓国・平昌五輪の不手際
http://s-korea.jp/archives/27343?zo=1

最終更新:2018/02/07 21:00
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