女性から嫌われまくるキョドコの運命はいかに!? 胸の谷間が脳裏に焼き付く『きみ棲み』第3話
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■キョドコはなぜ同性から嫌われるのか?
ランウェイの真ん中で身動きできない状態になったキョドコを救出したのは、やはり吉崎でした。キョドコがなぜ下着モデルになったのか内情を知らないまま、男気溢れる吉崎はランウェイに上がるや、「ここでゲストの方にもお話をお聞きましょう。人気漫画家・スズキ先生です」と強引にギャラリーの注目を自分たちのほうに集め、キョドコをこっそりと退場させるのでした。吉崎とアドリブでトークする漫画家・スズキを演じた、桐谷健太&ムロツヨシの好感度が視聴者の間でぐ~んとアップした瞬間でした。
ひと騒動落ち着いた後、吉崎が後輩編集者の為末(田中真琴)たちと呑んでいると、為末はキョドコが下着モデルをした一件を「私、信じられない」と蒸し返します。下着メーカーに戻った飯田は、「小川さんって何か怖いです」と星名を相手にディスっています。どうも、キョドコには周囲の人間、特に同性をイラつかせてしまうものがあるようです。
キョドコは幼い頃から母親(中島ひろ子)の愛情を感じることができず、大学に入って星名に依存するようになりました。ところが、星名に依存しすぎて、校内ストリップまでやらされました。星名から自立したいと考えたキョドコは、合コンで知り合った吉崎に交際を迫ります。星名とはタイプの異なる吉崎と付き合えば、これまでとは違う自分になれると思ったのです。でも、それは依存の相手を替えるだけであって、キョドコ自身には主体性というものがありません。
メンズインナーから新ブランドのプロジェクトに抜擢されたデザイナー・八木(鈴木紗理奈)は、キョドコの書いた企画書にはキョドコの主体性、本音が抜け落ちていることを指摘します。相手の顔色をうかがい、周囲に流されるままに生きていたキョドコが、ひとりの女性として、社会人として成長できるのかどうかが『きみ棲み』の本当のテーマのようです。
さて、吉岡ランジェリー効果による、『きみ棲み』の視聴率はどうだったのでしょうか? 第1話が9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話が8.5%、そして第3話は8.4%という結果でした。TBSサイドとしては第1話の校内ストリップに続く、吉岡のセクシーショットで数字を稼ぎ、第4話以降のドロドロ展開への弾みにしたかったと思われますが、視聴者はなかなかシビアです。
第3話のラストでは、星名のもとに姉からの手紙が届き、母親が刑務所にいることが明かされます。また、キョドコの窮地を救った“いい人”吉崎の前には元カノである人気作家・成川映美(中村アン)が現われ、キョドコが見ている前で吉崎の唇を奪います。大きな暗雲が垂れ込めるキョドコの恋愛予想図。キョドコはどこまで堕ちていくのでしょうか。マジで新興宗教や薬物依存に走らないか、キョドコの行く末が心配になってきます。
(文=長野辰次)
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