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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 貴乃花が見せる“不気味な笑い”の正体
週刊誌スクープ大賞

相撲協会と全面抗争へ! 貴乃花が見せる“気持ち悪い笑い”の正体とは……?

 あの時、会見を開き、協会の隠蔽体質や、位の低い力士に暴力を振るうことが当然視されている悪しき因習をなくすべきだと声を上げていれば、貴乃花支持の声が大きくなっていたに違いない。

 そうすれば、“暴力の権化”ともいえる春日野親方は理事選にも出られなかっただろう。

 貴乃花支持を明確にしている文春は、その春日野が7年前の八百長事件の際、事件に関与した弟子・春日錦に口止めをしていた「証拠」の音声テープを入手したと報じている。

 そこには、八百長事件が佳境を迎えていた時期に、春日野が春日錦に、協会がこの問題で莫大な損害が出ている、そのおかげで理事になるはずだったのがなれなかった、これ以上余計な騒動を起こすな、文科省が動いて外部の人間が入ってくるなど、これ以上しゃべるなと圧力をかけているやりとりが生々しく出ている。

 結果、特別調査委の調査対象は番付下位の人間たちだけに矮小化され、春日錦が挙げていた幕内力士たちは、お咎めなしとなって「膿」は摘出されずに残ってしまったのだ。

 このやりとりの中で春日野は、八百長問題が広がり、多くの力士たちが相撲界から排除されると、

「(相撲界は)学校に行けない、家に金もない、体大きくて、そういう奴らの集まりじゃないか、ハッキリ言って、そういう奴はどこへいくんだよ。犯罪者になるしかねえぞ」

 といっている。これは重大な問題発言である。

 今回、春日野部屋から46年ぶりに栃ノ心が平幕優勝したが、八百長問題が収束して間もない11年11月に、春日野は栃ノ心ら門限破りや服装違反の常習者を、ゴルフクラブで殴って、警察が動いたことが発覚した。

 14年9月には、兄弟子が弟弟子・矢作嵐さんを暴行して、矢作さんは傷害で刑事告訴し、兄弟子は有罪判決を受けている。

 こんな暴力大好きな親方が理事になり、理事長の座まで狙っているというのである。貴乃花は新潮の取材に、こう語っている。

「神事である相撲の力士が土俵の外で暴力を振るうなど、絶対に許されない」

 日馬富士事件を念頭に置いた発言ではあるが、其の言やよし。このところメディアに見せる気持ちの悪い笑顔は、我に勝算ありという笑いなのか、改革を諦めた諦念からくるものなのだろうか。

 新潮、文春両誌が秋篠宮家の眞子さんの婚約者・圭さんの母親の金銭トラブルと、皇室問題を報じている。

「これまでは圭さんの母親の問題と捉えていたが、圭さん本人がある程度関わっていることがわかったので、深刻度が一気に増した」(宮内庁幹部OB=文春)

 だが、先週報じた内容とはさほど違いはない。

 新潮は、美智子皇后が、新皇后になる雅子妃のことを「諦観まじりのご懸念をもってご覧になっている」と書いている。

 さらに「年末、皇后さまは雅子妃殿下にある『ご指導』をなさったのです」(宮内庁関係者)。それは「公務においては涙を見せないように」ということだったそうだ。

「皇后さまのご指導は、『私たちは公務においては、いずれの場でも同じように振る舞わなくてはなりません。感情の表し過ぎには気をつけましょう』とのご趣旨だったと伺っております」(先の宮内庁関係者)

 しかし、現在、皇后の公務は年間340件。雅子妃は60件ほどだという。体の問題もあり雅子妃がすべてを引き継ぐのは無理であろう。

 そこで皇后は、秋篠宮紀子さんと「両妃で1人の皇后」といった工夫をすることを考えているというのである。

 さらに新潮は、私には不謹慎と思えることまで予測している。それは、皇太子が新天皇になっても、皇后の体調との板挟みになり、「玉座を弟宮に譲るという考えに至らないとも限りません」(侍従職関係者)。

 宮内庁では現在、こうした見通しが誰とはなしに広まり、共有されているというのだ。

 そうなれば一番喜ぶのは、秋篠宮紀子さんということになるのだろう。紀子さんは、「皇后の映像を取り寄せては、表情やお手振りの仕方を学ばれた、と言われています。(中略)紀子さまの親しみやすさは、『以前にもその人に会ったことがある』かのように話されるためでもあるのですが、そのご様子が美智子さまそっくりなので驚かされました」(皇室担当記者=文春)。

 皇室の権力をめぐる女の戦い。週刊誌的には面白いのだろうが、私は感心しない。ここはじっと見守るべきだと思う。

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