相撲協会と全面抗争へ! 貴乃花が見せる“気持ち悪い笑い”の正体とは……?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
私などは、だからどうしたと突っ込みを入れたくなる。2月5日付の朝日新聞ではさらに、老朽化した高層マンションの問題をこう書いている。
「いま急増している『老いた分譲マンション』問題だ。居住者も高齢になり、相続が大量に発生することも重なって、大規模修繕や建て替えなどに向けた『区分所有者の合意形成』という高いハードルが待っている。(中略)
13年の住宅・土地統計調査によると、首都圏の築35年以上の『老いたマンション』の割合は、目黒区が36.8%と最も高く、中野区、千葉市と続く。3戸に1戸が『老いたマンション』になっていて、大都市部では耐用年数を超えたマンションの急増が深刻な都市問題になる可能性が高いのだ。
古くなったマンションは解体するにも億単位のコストがかかり、調達は容易ではない。多くの世帯の合意形成には時間も手間もかかり、簡単には進まない。管理不能状態となり、いわば『スラム化』するマンションも現れている。
野澤教授(東洋大学の野澤千絵教授/都市計画。講談社現代新書の『老いる家 崩れる街』で、こうした問題を提起している=筆者注)は『数十世帯のマンションでも大変なのに、タワーマンションは1千戸を超えるようなところもある。所得、世代、国籍なども多様で、投資目的で購入し住んでいない人もいれば、長く住もうという人もいる。現時点では何も問題がなくても、長期的にはタワーマンションの維持管理や解体、建て替えの合意形成は、とても難しい。現時点で一般的なマンションですら解決できていない分譲マンションの終末期問題を、将来世代に押しつけてしまいかねない。最終的にタワーマンションが老朽化したとき、誰が建て替えのコストを負担するかの「ババ抜き」になりかねない』と懸念する」
都心のバカ高い高層マンションも値段が下がり始め、来年の消費税増税、東京五輪を前に、値崩れ必至だという。
老朽化は心配だろうが、億ションを買える人間を心配してやることはないのではないか。その多くは投資のために買い込んでいるのだから、いい気味だと思わないでもない。
こうした記事を、買って読みたいと思う読者は多くはないのではないか。いるとすれば、私のように物見遊山気分で買うか、当該のマンションを所有している人たちか。その数はそれほど多くはあるまい。
ポストの巻頭記事といい、私には編集の意図がよくわからない。私が年をとったせいなのか、下流老人だからなのか。
ポストの巻頭特集は「年金は65歳か70歳かで1100万円も違う」「退職金は一括か分割か」資産積み立てはiDeCoを50歳から使うと250万円も違う」などなど。
申し訳ないが、私には、もはや遅すぎて、どれも役に立たない。これからはぜひ、高齢者になってからも役立つ「知識」を教えてほしいものだ。
現代の「顔役」の記事も理解に苦しむ特集である。昔は児玉誉士夫、笹川良一、田岡一雄など、裏世界を牛耳る「ドン」というのがいた。
ドンといわれる人間は、その裏に圧倒的な暴力装置もっている。
昔、福田赳夫総理の金庫番といわれた大谷貴義という人物と親しく付き合ったことがあった。
最初、なんの紹介もなしに彼の家の広い庭に入っていった。すると、数人の明らかにその筋とわかる人間に取り囲まれた。
しどろもどろになって、大谷さんに会いたいというと、しばらくして好々爺みたいなおじさんが出て来て手招きをする。
それが最初の出会いだが、なぜだかかわいがってくれ、私の結婚披露宴にも出てくれた。
彼は表に出ないから、出席者はほどんど知らなかったが、知っている人間の間では「なぜ大谷が来ているんだ」と騒ぎになった。
大谷さんの背景にも巨大な暴力装置があった。
だが、今はそういう人間はほどんどいなくなってしまった。
国税庁のドン、調剤業界のドン、映画業界の立役者、ヤメ検の後見人などといわれてもなあ。
笹川堯元衆議院議員が「永田町最後のフィクサー」としてインタビューに答えているが、彼はおやじの笹川良一の威光があるだけで、失礼だがそれほどの大物ではない。
もはや真のドンは死に絶えたのだ。こういう企画は成り立たない。
さて、新潮によると、あの田中真紀子が、講演会で、今を時めく小泉進次郎を批判したという。
「小泉進次郎だか金次郎だかが次のスターだと言っているけど、あの子に何の実績があるんですか。
坊や(進次郎氏)は、“原発の議論をしない国会運営はおかしい、共謀罪法案もおかしい。憲法改正ももっと時間をかけるべきだ”と言っていますが、“あんた、現役のバッジをつけているんだから(国会で)発言しなさい”と言いたい。だけど国会では黙っている。安倍さんの言うとおりに従っているだけじゃないですか」
真紀子節はまだまだ死なずである。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事