ナポリタンはどうなるんだ?『ぶっこみジャパニーズ』だけじゃない!“日本バンザイ番組”はもう限界
#TBS #バラエティ
もう、“日本バンザイ番組”もネタ切れじゃないのか。年末にTBS系列で放送されたバラエティ特番『ぶっこみジャパニーズ』を機に、業界内では、そんな話題が盛んになっている。
ここ数年人気を得た、外国人ゲストを招くなどして日本文化の素晴らしさを再確認する番組は、好評を博していた。その中でも、この番組は少し毛色が違っていた。海外の料理店などに、日本の「カリスマ」とされる料理人が潜入し、実際の調理などを体験、調査。そのインチキさに驚くパートが続く。その結末には、その料理店のオーナーやスタッフなどを前に、「日本から来た」と称する覆面の人物が、本場の日本スタイルを披露し、伝授する。
最後に覆面を取ってネタばらしをするという、ヒーロー番組にも似たカタルシスを得られる展開になっていた。
ところが、12月28日に放送された「第10回」では、番組前半の企画、南アフリカの寿司をテーマにした“ドッキリ成敗”に、非難が集中したのである。
番組に登場した南アフリカの寿司店では、練乳をかけた寿司や、寿司の材料を用いたピザが登場。それに潜入取材中の寿司職人が、唖然とする姿に多くの時間が割かれた。
制作者側の意図は、その寿司の奇妙さを視聴者に刷り込むところにあったようだが、ネットでは早々に視聴者からの非難が殺到する事態に。
「中国人が、水餃子が基本。ラーメンやチャーハンとセットにはしないと言ったらどうする」
「ナポリタンはどうするんだ」
「明太子スパゲッティとか、イタリアじゃありえない」
など、味そのものや調理法が、それぞれの国でアレンジされるのは当たり前とする意見が飛び交った。
「2、3前まで、ニッポン万歳系の番組は視聴者からも好評でした。とはいえ、今さら視聴率を得られるコンテンツではありません。年末に、こんな番組をやるなんて、企画力の衰えを証明しているとしか……」(TV局関係者)
なお、海外の口コミサイトを確認すると、番組中で最低な料理のような扱いをされた南アフリカの寿司店は、接客面等での指摘はあるものの、おおむね好評の様子。視聴者にしても、逆に一度は食べて見たいと思っている人のほうが多いのではなかろうか。
(文=是枝了以)
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